過去りし青き時代
先般、コメント欄で、最近の若い男の子にとって「青い体験」的青春は過去?
というような話があり、「青き春」の三部作をさせて頂こうと思いました。
第一弾として、青年と年上の女(じょせい)。
そして、頭の中にいっぱい、映画が詰まっている大御所様に、
恐れ多くもお伺いを立てたみどり。(こんなことでお伺いを立てるな!?)
そこで「『青い体験』だよね、ラウラ・アントネッリさんの訃報が出ていたね」とのお言葉。
愕然としました。はい、みどり、一応女ですんで、ラウラ様に青春のときめきを、
覚えた経験はございませんが、「青い体験」拝見しております。
確か、昔、家にパンフが・・・し・・・しかし封切りの時、私、10歳。
いくらうちの親が変わり者でも、そりゃないよね・・・と思ったら、
そうそう、私の青春時代は、弐番館がまだ、ばんばん、旧作の名作二本立て、
やってくれたいたのでした!きっと映画館で拝見したんだわ。
Laura Antonelli(ラウラ・アントネッリ)様、1941年11月28日~2015年6月22日、享年73歳。
ご冥福をお祈りして、特集の冒頭を飾って頂きます。
1973年、Salvatore Samperi(サルヴァトーレ・サンペリ)監督作品、「Malizia(青い体験)」
ラウラ様に関しては、特別な思い入れとして、記事の最後にもご登場頂きたいと思います。
イタ~リアの、あっけら明るい春から、雨の匂い漂うおフランスへ・・・
1968年、Michel Boisrond(ミシェル・ボワロン)監督作品、「La leçon particulière(個人教授)」
当時、アラン夫人、Nathalie Delon(ナタリー・ドロン)様が年上の女。
ルノー・ヴェルレー様主演。
同じくおフランス、文学の薫り高き、作品。Raymond Radiguet(レイモン・ラディゲ)原作、
Claude Autant-Lara(クロード・オータン=ララ)監督、「Le Diable au corps(肉体の悪魔)」
Micheline Presle(ミシュリーヌ・プレール)様(92歳、ご存命!)扮する戦時篤志看護と、
想いを寄せる17歳!の青年、Gérard Philipe(ジェラール・フィリップ)様。
・・・そういう意図で挑んだ企画ではないけど、よろめいちゃったわ、今。
青年ったって、千疋屋ランク?・・・あらはしたない・・・
次なるは、お露西亜は、Ivan Turgenev(イワン・ツルゲーネフ)原作、
西ドイツ・アメリカ制作、Maximilian Schell(マクシミリアン・シェル)監督作品、
「First Love(初恋)」(1971年)ロシア風味はなかなか苦い。
年上の女、Dominique Sanda(ドミニク・サンダ)様ですよ。
千疋屋じゃないなら風月堂?(何故銀座で揃える?私?)
青年にJohn Moulder Brown(ジョン・モルダー・ブラウン)様。
「ルードヴィッヒ」(1989年)にご出演で、ラウラ・アントネッリ様と、ヴィスコンティ監督繋がり。
おフランス映画に戻りまして・・・監督も、クロード・オータン=ララ監督に戻ります。
1953年「Le Ble en Herbe(青い麦)」
Edwige Feuillere(エドウィジュ・フィエール)様(「可愛い悪魔」「蘭の肉体」他)&
Pierre Michel Beck(ピエール・ミシェル・ベック)様。
青年(少年?)とマダムの恋・・・♪ここらあたりが引き際なんだわ♪ってのが、
どうしてもついて来ますね。そこを綺麗に決めての大人の女。
さて、アメリカに渡ります。
1971年Robert Mulligan(ロバート・マリガン)監督作品「Summer of '42(おもいでの夏)」
いい邦題ですねえ。何でも、脚本家の方の回顧録だそうで、ごちそうさまです。
Jennifer O'Neill(ジェニファー・オニール)様&Gary Grimes(ゲーリー・グライムス)様。
Michel Legrand(ミシェル・ルグラン)様の音楽が、ぐっと引きたてるスタンダード。
♪年上の人、美し過ぎる~♪byジュリー様
一夏、海・・・「ドア・インザ・フロア」のキム・ベイシンガー様もやってのけて下さってたなあ。
そして・・・この作品から5枚・・・選びきれない~!を大御所様があ・・・
1967年、Mike Nichols(マイク・ニコルズ)監督作品「The Graduate(卒業)」
Anne Bancroft(アン・バンクロフト)様&Dustin Hoffman(ダスティン・ホフマン)様、
って言うより、「Mrs. Robinson」~!!!
退き際も何も、身も蓋もないというか、若者はバカモノだから・・・ミセス・ロビンソン様。
そして、世界一周?邦画へ~。大御所様に「『事件』はどうでしょう?」とみどり。
1978年、大岡昇平原作、新藤兼人脚本、野村芳太郎監督というスペシャル作品。
大御所様のお答え、「いいねえ、あと『天城越え』だよ」やられたああああ。
1983年三村晴彦脚本・監督作品。私は野村芳太郎監督とばかり思ってたら、
野村芳太郎監督は制作でらっしゃるんですね。
田中裕子様&伊藤洋一様(少年)に、渡瀬恒彦様、平幹二郎様、樹木希林様・・・と贅沢に。
魔性・田中裕子様全開。
前の記事で日野正平様の札を出した友人は、みどりと、たいてい好みが真逆。
ついさっき、田中裕子様の話がまた出て、毎回繰り返す会話がまた展開。
「ぜんっぜん、色っぽいと思わないのよね」
「いや、見た目普通で、映画は、どえらい魔性の女に変身するって」
「いや、私にはそう思えないねえ」
もう、おっさんの酔っ払い会話と同じです。
彼女は、ジュリー様の古いお友達とお知り合いなので、「素」のイメージが強いのかなあ?
いや、やはり、好みが真逆なんだわ、きっと「いつか読書する日」にも彼女は萌えないと思う。
↓ と、「論争」を毎度引き起こして下さる♪年上の人♪田中裕子様、もう一枚☆
そして・・・また、いずれ改めて、映画を拝見しなおして、記事にさせて頂きたいと思いますが、
今日は、本当に、追悼の気持ちで・・・もう一度ラウラ様のご出演作品を。
1976年、Luchino Visconti(ルキノ・ヴィスコンティ)監督作品、
「L'innocente(イノセント)」共演、Giancarlo Giannini(ジャンカルロ・ジャンニーニ)様。
ヴィスコンティ監督が、ロミー・シュナイダー様&アラン・ドロン様のご出演を望まれ、
叶わなかった(ロミー様はご妊娠、ドロン様はギャラ)ご遺作での、
結果オーライ、キャスティング。ラウラ様に「見返り美人」をして頂いて、
本日は終わりとさせて頂きます。
よろしかったら、「映画、また拝見します!」と、ラウラ様へ・・・
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