突き抜けた一瞬
1994年、Tim Burton(ティム・バートン)監督の映画で、一挙にメジャーとなられたお方、
Edward Davis Wood, Junior(エドワード・D・ウッド・Jr.)様。
1924年10月10日~1978年12月10日、享年54歳。
リヒテル様から、リクエスト頂いていたお方でございます。
お作とリンクするかのような効果の一枚。
しかし、かなり美形でいらして、ご本人が俳優のようでらっしゃる。
真ん中のお写真なんか、私は「ウォルトディズニー様です」といわれても、
「Glen or Glenda(グレンとグレンダ)」(1953年)
監督・脚本・出演と携わっておられるように、映画を愛するあまり、
映画プロデューサー、脚本家、監督、俳優と全てに関わろうとされた監督。
もう、趣味丸出しの作品が出来上がるのも当然。
女装癖は有名。2度ご結婚され、お二人目の奥様とは、亡くなられるまでご一緒でらしたし、
女装は、ウッド監督にとって、インスピレーションの源だった・・・のかな?
バートン監督作品が、もっと記憶に残っていれば、色々、解説できたか?
かつて拝見はしたのですが、ジョニデ様のオーバーアクションしか記憶にない・・・
とにかく、見事なほどに、興行的失敗が続き、渾身の作品、
「Plan 9 From Outer Space(プラン9・フロム・アウタースペース)」(1959年)がまたしても、
買い手すらつかない状況の中、営業プロデューサーが、過労と絶望で亡くなってしまう。
その上、意気投合して、映画に出演してっ下さったことで、映画に存在感を与えていた、
Béla Lugosi(ベラ・ルゴシ)様がご逝去されてしまう。
さすがのウッド監督も、絶望でアルコール依存となってしまい、情熱・意欲という、
ウッド監督の特性が失われることとなってしまい、
結果、現在、評価されている作品は、それまでの3作品のみと言われます。
監督の没後、上映権の安さが幸いした?深夜テレビの映画枠での放映が多くなるうち、
カルト的人気を獲得するに至り、1980年にはゴールデンターキー賞受賞。
「歴代最低映画」という地位を確立するに至る。
「最」が付くというのは、それが「低」であろうと、それだけ印象に残るという事で、
自分が愛する世界を貫いた監督には、やはり名誉なのでは?
監督が愛するものが、一般的に「悪趣味」とされただけで、作品は人の心を掴んだ訳だから。
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