「さすらいの青春」
下手をしたら野暮になるぎりぎりの線で、収まっている邦題。
摩訶不思議な魅力を持つ、アラン・フルニエ様の青春小説?で、
学生の頃、自分がどこに惹かれるのか解らないまま、繰り返して読んだ作品。
以前、Brigitte Fossey(ブリジット・フォッセー)様の記事でも書かせて頂きましたので、
そちらの記事も、他の作品を載せておりますので、ご覧頂ければ幸いです。
http://ameblo.jp/irusutyuu/entry-11193122045.html (クリックでお飛び下さい)
その映画化作品があると知って、観たい観たいと?年。
やっと拝見出来てから、もう?年。記憶が曖昧になっていく。
地方の寄宿学校に転入して来たオーギュスタン・モーヌ。身長も高く、意志も強い17歳。
学校では、「グラン・モーヌ(モーヌの大将)」と呼ばれるように。
その彼が、森に迷い込み、数日失踪して帰って来る。
校長の息子フランソワに語るには、ある館にたどり着いたが、
そこでは折しも、館の息子であるフランソワの婚礼が行われるところだった。
宴は幻想的に繰り広げられ、モーヌは、新郎の姉、イボンヌと心を通わせる。
「お帰りをお待ちしておりますわ」
この回想シーン、もう、幻想的過ぎて、まるでぼかしがかかったかのような夢の中画像。
しかし、現実だったか夢だったのか解らないようなところがよく出てると言えばそう。
イボンヌを演じるのが、一枚目の写真のブリジット・フォッセー様。
しかし、新婦となるべき婚約者が現れず、傷心の中、新郎フランツは、姿を消してしまう。
「さすらい」の青春だし。
その後、サーカスに入って放浪していた新郎と、モーヌは再会、意気投合。
よっしゃ、婚約者を探しちゃるで~と、「さすらい」に出た所、
「イボンヌは死んだのよ」とう女と出会い、絶脳の中、その女と結ばれる。
しかし、その女こそが婚約者本人だった。
待ち続けていたイボンヌと、モーヌは晴れて結婚。
だけど、今や妻の弟となる、友情の誓いをしたフランツを幸せに出来ないまま、
自分だけが幸せにはなれない!と、またもや「さすらい」に。
イボンヌの立場はどうなるんや~!!!!!
「さすらい」続けた結果、やっとこさ、元々先に引っ付く筈だったカップルを、
元鞘に納めることに成功して、妻の所へ帰って来た、モーヌの大将。
しかし、彼が青春を「さすらい」続けている間に、幻のように美しい愛する妻イボンヌは、
出産で亡くなっていたのでありました・・・と、嗚呼、何故私が解説すると、
身も蓋もない話になるんでしょうね。いや、身も蓋もない話なのよ、きっと。
でも、何だか平安文学調でも書けそう「昔男ありけり」ってあれ。
「禁じられた遊び」で「ミシェ~ル!ミシェ~ル!」と姿を消して言った少女、
ブリジット・フォセイ様のカムバック。いやあ、マイペースもマイペース。
間で1作品ご出演になられてますが、15年空いての再登場。
Jean Gabriel Albicocco(ジャン・ガブリエル・アルビコッコ)監督、
どうやってキャスティングを決めたのか?
麗しくも優しくはかないヒロインにぴったりにお育ちになられておられました。
旧記事に書かせて頂いた、他の作品でも、独自のたおやかな美しさが印象的。
「エミリーの未来」(1985年)、拝見したのがあまりに以前で、内容を覚えていないのに、
好きだった事だけは覚えているんです。好きだったなら覚えていそうなものですが・・・
それらのご出演もとってもマイペース?日本公開作品が少ないのかな?
そんな、「たま~にお会い出来る人」フォセー様。
どこを「さすらい」続けておられるのやら。1982年には、ベルリン国際映画祭の審査員を、
1990年代には、テレビ番組の制作をされておられる???
ターコイズに近いような、鮮やかな水色がお似合で、かっこいいおばあちゃまに進化されてる。
そう、進化されてらっしゃるけど、しげしげ拝見すると、
「禁じられた遊び」の少女ポーレットの面影がおありですね。
サントラ盤が聴きたくなりました。
本当に、拝見できる作品が少ないのに、心のどこかに残るフォセー様を想った記事。
お付き合い下さって有難うございました。
原作のご案内などのB面へはこちらから。
http://ameblo.jp/4nyannme/entry-11967194410.html
↓ よろしかったら、ぽちっとお願い致します。
にほんブログ村