命名は伝統から？
先日、ルキノ・ヴィスコンティ監督に関する写真を、
探した時にご出現のLouise Françoise Marie Laure d'
（ルイーズ・フランソワーズ・マリー・ロール・ドルレアン）様。
比較的、お顔に特徴があるので、見分けられる気もするけど、
「Louise d'Orléans」様、大勢いらっしゃる。
先日「ブーリン家の姉妹」を拝見しつつ、
西洋では、死罪にした人の名前でも、全然気にしないで使うよね？
「アン」とか「メアリー」とか「アントワネット」とかって話をしました。
とにかく同じ名前だらけ。
誰かの名前とかぶるとかいう発想より、
名前は決まって受け継ぐって感覚が強いのか、
それとも、太郎二郎三郎のように、
上から順番に付ける名前が決まってたりとか？
親族で同じ名前が多いとかいうギャグは、
貴族もので読んだりすることもありますが、ややこしくないのか？
1869年7月19日～1952年2月4日、享年82歳、
のルイーズ・ドルレアン様は、オーストリアのエリーザベト皇后の姪。
フランスからバイエルンに嫁いでおられる。あちらの王室は、
日本のように自国内で、必ず結婚相手を見つけなくてもいい。
政略結婚の名残でしょうが、いい面もありそう。
こちらのお写真はPrincesse Sophie（ゾフィー皇女）という事は、
母君とエリザベート皇后の姉妹ショット？
Marie Valerie Mathilde Amalie von Österreich
（マリー・ヴァレリー・マティルデ・アマーリエ・フォン・エスターライヒ）様、
1868年4月22日～1924年9月6日、享年56歳。
エリザベート皇后の三女に当たるお方と仲が良くてらしたそうです。
聡明でお家柄もよく、器量もいいって、
はあ、縁がない世界としか言えませんわ。
生物学的に同じ種とは思えない存在。
似たような時代の社交界の花形ってどんな方がおられるのかな？
そちら方面でのお写真では、こんな美女連が。
Marie Bonaparte（マリー・ボナパルト）様、
あのボナパルト家のお方で、フランス初の女性精神分析学者。
お名前不明。
「Lavender Lady」と呼ばれたお方らしいです。
お名前は解らなかったけど、お召しになれておられるドレスは、
ピンクのシルクだと書かれてました。
話し戻って「家系」・・・こんな記録がどしどし残されている。
特権階級の家系図は歴史も名前も長い。
皆様、どこからどこまでがミドルネームって言うのなの？
ってくらい、長ったらしいお名前をお持ち。
代々の嫁入り先の名前がどんどんついてくるのかな。
ここまで「過去」が遺されていたら、
まあ、誇りとか特権意識も生まれようというもの。
厳然と、階級社会が存在しているし。
さて、ここからは、冒頭の、
「ルイーズ・ドルレアン」様に短縮して調査、
現れ出でられた美女の数々。おられる、おられる。
こ・・・この3枚は同じお方かな？？？ベリー侯爵夫人？
微妙だけど、同じ方？？？
こちらはベルギーの王妃様。
各時代を彩る、美しきルイーズ・ドルレアン様たち？
ざっと調べただけなので、全く違うお名前の方が、
入っていらしたら、ごめんなさい。（始めから言い訳しておく）
↓ フランソワーズ・ドルレアン様 (1902～1953年)
時々、やたらと出来のいい一族のお話を聞いたりすると、
その中で、始めに落ちこぼれるのは勇気がいるなあ～、
なんて、他人ごとながら思ったりしますが、
「ドルレアン家にしては大したことないね」なんて、
言われちゃったりするのもしんどいかも。
ま、理屈抜きで、美女の写真を眺めるのもいいもので。
時は過ぎ、時代は移り、代々受け継がれた宝石なのかなあ。
ドルレアン家のお馬さんでしょうか？
美しい毛色。
年老いても、気高き美しさは変わりません。流石。
ベルギーのドルレアン王妃様晩年の肖像。
ず～っとお召しになってらっしゃるんだから、
ご本人、それほど苦ではないかもしれないけど、
コルセット時代のドレス、このお歳で着るのは、
身体に悪そう。私なら、卒倒します。