2つの異なる「ガザ」を混同している日本の主要紙社説 | 白髪は輝く冠・白髪は美の冠

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一部引用


 ●軍事力で圧倒的に勝るイスラエルの自制が欠かせない。市民を巻き込む軍事行動に見切りをつけるべきだ。

 他の社説にも同様の論調が見られる。例えば、

 ●無差別の攻撃をやめるべきだ。今の侵攻は明らかに自衛の範囲を超えている。

 ●民間人の殺害は国際法違反であり…圧倒的な軍事力でさらに犠牲者が多数出るのなら、国際世論はそれを虐殺と呼ぶだろう。

 いずれも「ハマスのガザ」と「民間人の住むガザ」を混同した議論だ。一方、対ハマス批判を明言するバランスの取れた社説も少なくない。

 ○ハマスもこれ以上ガザの市民を危険にさらす行為を続けてはならない。

 ○ハマスが市民の犠牲をいとわず戦い続けて内外の同情を集めようとするならば、大きな間違いだ。

 ○問題の根底には、イスラエル国家の存在を認めないハマスの強硬姿勢がある。

 今回の戦闘の本質はハマスの長距離射程ロケット発射と秘密地下トンネルを利用したイスラエル領内ゲリラ攻撃だ。しかし、どの社説もイランなどが数千発ともいわれるロケットをハマスに供与・支援したらしいことには触れていない。さらに、ハマスがロケットの発射台や製造工場を赤新月社、学校、国際機関事務所、住宅地などの直近に設置する一方、付近の市民には避難しないよう求め、事実上民間人を「人間の盾」とする、軍人にあるまじき行為を厳しく批判していない。