□中途半端な密室 | 旅するオランウータン Coco の漂流記

旅するオランウータン Coco の漂流記

国内外の旅行だったり、まさやんのことや関ジャニ∞のことだったり、ちょこっとの出来事だったり…を、のらりくらりと書いてみようかと。



中途半端な密室
東川篤哉
光文社文庫
2012年
476円+税


目次
中途半端な密室
南の島の殺人
竹と死体と
十年の密室 十分の消失
有馬記念の冒険



感想
第一話の『中途半端な密室』以外は敏ちゃんと幹夫という岡山の大学生が謎を解きます。幹夫君は岡山弁バリバリの大学生です。
文章の方言って案外読みにくいものかも?と思いました。

全ての話が“安楽椅子探偵”ミステリーです。
新聞の情報だけだったり、友達からの手紙だったり。

謎解きはディナーのあとで、の場合は
「お嬢様、その時、○○ではありませんでしたか?」など、聞けたりするのですが、今回の内容は最後の『有馬記念の冒険』以外は情報を一方的に述べられるだけなんです。
そこから、謎を解く敏ちゃん。
すごー

トリックなんて、聞いたら「なぁーんだ」ってものがほとんどですよね。
東川篤哉さんのトリックもそんなに凝っていません。
西村京太郎さんのように「うんと・・」としかめっ面しながら、こんがらがるようなトリックではありません。
でも、納得。
あ~、やられたって思います。
それはここと絡んでくるのね、なるほろ・・・と。



ここで、5つある話の中でシイナが好きな謎を1つ。

「竹の上にて老婆の首吊り死体発見される」と昭和11年の新聞記事が。
「老婆は高さ約11間の竹の上にて縄に首を掛けたまま宙づりになっており、地上より死体までの距離は9間強。」
(1間=182cmとのこと。畳の長いほうの長さなんだって。)

さて。
老婆は他殺?自殺?
なぜ、9間強(17メートル)もの高さのところで首を吊っていたのか?というもの。
幹夫くんが頑張りを見せますが、最後はやっぱり敏ちゃんが全て持っていきます

ナゾの答えが知りたい方、読んでみてくださいね~☆