ENRICO RAVA QUINTETの公演へ行ってきました。
登壇してすぐにENRICO RAVAがメンバーを紹介。いつもながら、男性のジャズミュージシャンはほんとうに服装が地味なんですよね~。演奏で勝負する一流のジャズミュージシャンに、服装のセンスまで求めてはいけないのかもしれませんが(笑)

登壇してすぐにENRICO RAVAがメンバーを紹介。いつもながら、男性のジャズミュージシャンはほんとうに服装が地味なんですよね~。演奏で勝負する一流のジャズミュージシャンに、服装のセンスまで求めてはいけないのかもしれませんが(笑)
1曲目はTODAMORでした。しっとりした雰囲気で始まってもソロを回していくうちに5人は徐々に熱を帯びてきます。盛り上げ方が上手いのですね。やはり実際の演奏はCDで聴くのとは全然違いました。特に演奏が始まってすぐに感じたことは、とにかく5人全員が実によく歌い演奏を楽しんでいるということ。それがこちらへも伝わって聴いている私達もリラックスし、とても楽しい気分になれるんです。
2曲目はECHOES OF DUKE(5月23日訂正:正しくはALGIR DALBUGHIです。すんません)で、CDよりずっと速いテンポでもう緊張感たっぷり。ステージの奥へ引っ込むと、いったん身も心も演奏から離れてしまったかのように見えるフロント楽器の人がいますが、ENRICO RAVAはそうではありませんでした。ステージの奥へ下がると顔を上に向け、目を閉じ、手を指揮者のように空中に漂わせながら演奏に聴き入ったり、時々はメロディを声に出して歌ったりと、常にRAVAの心と身体から音楽が離れることがありません。ROBERTO GATTOなどはもうヴェテランの余裕で、ときおり見せる笑顔がス・テ・キ♪彼もドラムを叩きながら声をだしてメロディをアクセント的に歌うことをやっていました。さすがに歌の国イタリアのミュージシャン達は、どこか違うなあと思いました。
3曲目はNATURE BOY。いろんなアルバムでも演奏しているようですから、RAVAはこの曲が本当に好きなんでしょうね。彼のトレードマークのようになっていると思います。私もこの曲は大好きです。聴衆のなかの若い女性が目を閉じてRAVAの奏でるメロディにじっと耳を傾ける姿が目に入りました。
3曲目はNATURE BOY。いろんなアルバムでも演奏しているようですから、RAVAはこの曲が本当に好きなんでしょうね。彼のトレードマークのようになっていると思います。私もこの曲は大好きです。聴衆のなかの若い女性が目を閉じてRAVAの奏でるメロディにじっと耳を傾ける姿が目に入りました。
この辺から私の記憶はどんどん怪しくなりますが(笑)4曲目は、CERTI ANGOLI SEGRETIだったと思います。繊細でありながらダイナミックな演奏。4曲目に続いて別の曲を切れ目無く演奏したような気もしますが、曲名は分かりません。
今回のライヴで特に凄いと思ったのが、トロンボーン奏者として有望な新人だとENRICO RAVAが紹介していたGIANLUCA PETRELLAです。彼がソロでトロンボーンの可能性を試すかのような縦横無尽のハイテクニックを次々に披露してくれたのは何の曲だったか...。とにかくコントロールが抜群で、ヴォイスを吹き込んで重音を楽々と奏でたかと思うと、信じられないほどの低音を綺麗でふくよかなロングトーンで繰り返したり、次の瞬間には超高音を飛ばしたりと、びっくりするようなパフォーマンスの数々でもう目が点になってしまいました。CDを聴いてPETRELLAのトロンボーンは確かに上手いとは思っていましたけれど、これほどの凄腕だったとは...。ステージでは笑顔をあまり見せませんでしたが、より良い演奏をしようと常に真剣な表情で挑む姿には好感が持てましたし、背中を丸めた独特のポーズでどの曲においても熱いソロを聴かせてくれました。GIANLUCA PETRELLAは、このときのライヴで最も注目を集めていたアーティストだったと思います。RAVAのソロが終わるのを今か今かと見計らってステージの前へ出ようとして「あ、まだだった...」という感じで再び奥へ引っ込んだりするときの様子も微笑ましかったです(笑)
ANDREA POZZAというピアニストはとても感じのいい演奏をする人という印象が前々からあったのですが、このライヴでも素晴らしいソロを聴かせてくれました。フロントが後退したときのトリオの一体感も素晴らしかったです。
冒頭に、とにかく5人全員が実によく歌い演奏を楽しんでいると書きましたが、その筆頭がROSARIO BONACCORSOで、彼はもう心の底から歌っているのがはっきり分かります。ベースソロになるとスキャットとベースが完璧にシンクロし、興が乗ってくると体を揺らしてステップを踏んだりと、まるでウッドベースと組んでダンスしているみたい(笑)人は水で出来ているという言葉がありますが、ROSARIO BONACCORSOは歌で出来ている...まさにそんな感じでした。私がこのライヴで一番見たかったのが実は「動くROSARIO BONACCORSOさん」なのですが、ほんとに彼を見ているだけで嬉しくって嬉しくって(笑)それだけでもう大満足の私です。
ROBERTO GATTOはドラマーとしての本分をわきまえて自らは突出せず決して目立たないのですが、実にさりげなく多彩なフレーズを繰り出しているんですね。ドラムソロでは、完璧に曲想に沿っていてしかもものすごく歌っているので驚きました。常に楽曲から離れないドラムソロを展開しているので、聴いている私も心の中で一緒に曲を歌えるほど。それがどの曲だったか覚えているともっと良かったのですが(^_^;) RAVAがメンバー紹介するときに、ROBERTO GATTOはイタリアで最高のドラマーだと言っていましたが、実際に演奏を聴くとそれも理解できるような気がしました。私がこのライヴで2番目に見たかったのがROBERTO GATTOで、それはなぜかというと彼の顔が好きだから(笑)演奏中にときおり見せてくれるGATTOさんの笑顔、めっちゃ可愛らしかったです♪
ROBERTO GATTOはドラマーとしての本分をわきまえて自らは突出せず決して目立たないのですが、実にさりげなく多彩なフレーズを繰り出しているんですね。ドラムソロでは、完璧に曲想に沿っていてしかもものすごく歌っているので驚きました。常に楽曲から離れないドラムソロを展開しているので、聴いている私も心の中で一緒に曲を歌えるほど。それがどの曲だったか覚えているともっと良かったのですが(^_^;) RAVAがメンバー紹介するときに、ROBERTO GATTOはイタリアで最高のドラマーだと言っていましたが、実際に演奏を聴くとそれも理解できるような気がしました。私がこのライヴで2番目に見たかったのがROBERTO GATTOで、それはなぜかというと彼の顔が好きだから(笑)演奏中にときおり見せてくれるGATTOさんの笑顔、めっちゃ可愛らしかったです♪
アンコールは古いスタンダードということでしたが、ついにタイトルは分かりませんでした。美しいベースラインが印象的だったのはよく覚えています。この曲だったでしょうか(それとも別の曲だったかも)、RAVAが聴衆に向かって簡単なリフレインを歌うようさりげなく指示すると、会場に皆の声が響いてとってもステキな雰囲気になりました。もちろん私も歌いましたよ。イタリアンジャズのトッププレイヤーと歌でアンサンブルなんてめったに経験できませんもの~。プレイヤーとオーディエンスが一体感を得られるステキな演出だったと思います。
良い演奏を聴いていると時間が短く感じられるものですよね。1時間半は本当にあっという間でしたが、ENRICO RAVA QUINTETは1曲目から聴衆の心をしっかりと掴み、最後まで中身の濃い演奏を聴かせてくれて私達を最高に楽しませてくれました。
手前より
ENRICO RAVA、GIANLUCA PETRELLA、ROBERTO GATTO、ANDREA POZZA、ROSARIO BONACCORSO