リーダーのPETER BEETS(p)は1971年6月12日生まれのオランダ人。あとの2人はアメリカ人だと思うのですが、REGINALD VEAL(b)は1963年シカゴ生まれのニューオリンズ育ち。HERLIN RILEY(ds)は1957年2月15日ニューオリンズ生まれ。
本作はNEW YORK TRIOの3作目でBEETSは毎回違うプレイヤーとトリオを組んでいるようです。8曲のうち4曲がBEETSのオリジナル。
一曲目、なんやぱっとせんテーマやなぁと思ってタイトル見たら、CHOPINの曲でした。CHOPINさん失礼。しかし、即興演奏はいいですよ。特に惹きつけられるのがシンバルレガートが抜群の溌剌としたドラミング!ふむふむ、HERLIN RILEYかぁ...名前覚えとこっと。
スタンダードではIRVING BERLIN作曲のI'VE GOT MY LOVE TO KEEP ME WARMとかJOHN LEWIS作曲のDJANGOとかCHARLIE PARKER作曲のPASSPORTを演奏していて、いずれも聴きごたえがあります。
BEETSの急速調でも乱れない右手はなかなかに凄く、繊細そうなお顔に似合わない思い切りの良い豪快さがまたよろしい。全体にフィーリングが良いというんでしょうか、聴いていて気持ちがいいです。オリジナルの曲想もスタンダード曲と調和していて、演奏もダイナミックでハードバップやブルースフィーリングもたっぷり。即興演奏もわりと長くとってあるので、スタジオ録音盤やのにアメリカのジャズクラブでライヴ聴いてるみたいな気分になってきて、それがまたええんです。あっ、そやからNEW YORK TRIOなんやね!録音もニューヨークのブルックリンと書いてあるやん。(今頃気ぃついても遅いっ!)
ただ、ひとつ気になるのがREGINALD VEALのベースソロ。なんでああいう展開になるのか納得できない。聴いてるうちにちゃんと戻ってこれるのか心配になってくるし、元の曲がどんなんやったんか忘れそうになってしまうし(笑)ピッチの甘さがなんとも惜しい。とはいうもののVEALのベースは良く響いてけっこう音圧もあり、後半部分ではちゃんと聴かせどころもつくってくれています。
アルバムを通して注目してしまうのがやはりHERLIN RILEY。オーソドックスでグルーヴ感のあるドラミングにはそつがなく、迫力も充分あります。途中、少々うるさく聴こえるところもまた、ジャズクラブでライヴ聴いてると思えば許せてしまえるのです。
京都市内へ出たときにJEUGIAの新盤のコーナーで手に取り、初めてのレーベルだったので買ってみたんですけど、たまにはこういう理屈ぬきに楽しめるジャズもええもんです。
御用とお急ぎでないかたはPETER BEETSの↓ホームページへどうぞ。
http://www.peterbeets.nl/
■PETER BEETS / NEW YORK TRIO - Page 3 (Criss Cross Jazz CRISS 1264 CD)
PETER BEETS (p)
REGINALD VEAL (b)
HERLIN RILEY (ds)
入手先:JEUGIA三条本店
本作はNEW YORK TRIOの3作目でBEETSは毎回違うプレイヤーとトリオを組んでいるようです。8曲のうち4曲がBEETSのオリジナル。
一曲目、なんやぱっとせんテーマやなぁと思ってタイトル見たら、CHOPINの曲でした。CHOPINさん失礼。しかし、即興演奏はいいですよ。特に惹きつけられるのがシンバルレガートが抜群の溌剌としたドラミング!ふむふむ、HERLIN RILEYかぁ...名前覚えとこっと。
スタンダードではIRVING BERLIN作曲のI'VE GOT MY LOVE TO KEEP ME WARMとかJOHN LEWIS作曲のDJANGOとかCHARLIE PARKER作曲のPASSPORTを演奏していて、いずれも聴きごたえがあります。
BEETSの急速調でも乱れない右手はなかなかに凄く、繊細そうなお顔に似合わない思い切りの良い豪快さがまたよろしい。全体にフィーリングが良いというんでしょうか、聴いていて気持ちがいいです。オリジナルの曲想もスタンダード曲と調和していて、演奏もダイナミックでハードバップやブルースフィーリングもたっぷり。即興演奏もわりと長くとってあるので、スタジオ録音盤やのにアメリカのジャズクラブでライヴ聴いてるみたいな気分になってきて、それがまたええんです。あっ、そやからNEW YORK TRIOなんやね!録音もニューヨークのブルックリンと書いてあるやん。(今頃気ぃついても遅いっ!)
ただ、ひとつ気になるのがREGINALD VEALのベースソロ。なんでああいう展開になるのか納得できない。聴いてるうちにちゃんと戻ってこれるのか心配になってくるし、元の曲がどんなんやったんか忘れそうになってしまうし(笑)ピッチの甘さがなんとも惜しい。とはいうもののVEALのベースは良く響いてけっこう音圧もあり、後半部分ではちゃんと聴かせどころもつくってくれています。
アルバムを通して注目してしまうのがやはりHERLIN RILEY。オーソドックスでグルーヴ感のあるドラミングにはそつがなく、迫力も充分あります。途中、少々うるさく聴こえるところもまた、ジャズクラブでライヴ聴いてると思えば許せてしまえるのです。
京都市内へ出たときにJEUGIAの新盤のコーナーで手に取り、初めてのレーベルだったので買ってみたんですけど、たまにはこういう理屈ぬきに楽しめるジャズもええもんです。
御用とお急ぎでないかたはPETER BEETSの↓ホームページへどうぞ。
http://www.peterbeets.nl/
■PETER BEETS / NEW YORK TRIO - Page 3 (Criss Cross Jazz CRISS 1264 CD)
PETER BEETS (p)
REGINALD VEAL (b)
HERLIN RILEY (ds)
入手先:JEUGIA三条本店