第3章 不倫によって奪われた家族の時間⑥~正月~ | それでも私は夫の不倫相手に慰謝料を請求した!

それでも私は夫の不倫相手に慰謝料を請求した!

仕事・家事・3人の子の育児・実母の介護…どれも手を抜けない日々を私が送っている間、夫はW不倫。相手女性との裁判は終了し、200万円以上の慰謝料を獲得した私の経験を基に記事を書いています。現在は法律事務所に勤務しながら行政書士試験合格を目指し勉強中。

このブログではまず夫に不倫された妻である「私の側から見た景色」を綴っていきます。なるべく個人情報には触れないよう、配慮して書きますので一部において仮名・仮称等を使用しています。そういった意味では、事実に基づいたフィクションであるとご理解ください。

はじめから読む

 

 

正月。

 

 

平成30年1月1日 月曜日・祝日。

新しい年の始まりの日でさえ、

不倫相手の女は夫を誘い出した。

 

夫のスマホには、もう何度も目にしてきた

ayanoからの「会える?」という通知が光る。

 

夫はまた「仕事」という見え透いた

嘘を吐いて、玄関を出ていこうとした。

 

「ちょっと待って、今日は1月1日だよ?

 仕事なんて、ないよね?」

 

たまらず私は声をかける。

夫の勤める会社が、元日から仕事を入れていないことは知っていたから。

 

「一緒にいてよ、お正月くらいは…」

 

私の声が、夫の耳に届くことは

もうないのだろうか。

 

夫は、黙って外へと出て行ってしまった。

日差しを浴びた玄関のドアが、静かに

重く私の心へとのしかかる。

 

きっと世間は、晴れやかな明るい気持ちで

この日を迎えているのだろう。

 

私だけが、真っ暗闇の中に

取り残されているような気分だった。

 

私は両手で自分の頬を叩き、

リビングでまだパジャマ姿のまま

テレビを見ている子どもたちの元へ戻る。

 

最悪な年の幕開けだ…。

そう思うのは、わたしだけでいい。

 

この子たちには、

ちゃんとお正月をしなければ。

 

お父さんは仕事だと、

また説明をしなければ…。

 

 

この日、不倫相手の女と会った夫は

安いラブホテルで半日以上を過ごしていた。

 

チェーン店のラーメン屋で深夜に2人で

食事をとり、帰宅はまた2時を過ぎた。

 

 

(つづく)

 

 

倫に直面したとき、どう動いたらいいか?から

慰謝料請求裁判まで元離婚弁護士の方がわかりやすく

教えてくれています。もちろん大事な判例もアリ!

 

 

 

 

 

夫の恋を許せますか…?この本の問いかけに、

私は心の中で「そりゃ許せないよ」って即答しました。

様々な事例と、不倫で傷ついた「あなたへ」という

メッセージアドバイスが書かれています。

 

 

 

← 前へ

 

→ 次へ

 

はじめから読む

 

自己紹介