蹴球。
2度目は…
平成29年11月4日 土曜日。
この日は、長男にとって
大きなサッカーの大会があった。
前の年の大会は
夫婦で応援に出かけたのだが、
残念ながら長男の出場はなかった。
「来年は試合に出たい」という長男を、
この1年間、夫婦で励まし、支え続けてきたのだ。
そして迎えた
中学生になって初めてのレギュラー出場。
長男の所属するサッカー部としては、
連覇のかかった大事な大会だった。
3歳になった頃から
サッカーを続けてきた長男。
小学校時代は少年団に所属し、
夫もコーチとして参加するなどして
ずっと近くで成長を見守ってきた。
サッカーは父親である夫と長男にとって、
深い繋がりを築く、大切なものだったのだ。
長男が出場する試合に
夫が姿を見せなかったのは
これが初めてのこととなる。
長男は非常に残念がり、
私に不満をもらした。
「アイツ、おれにサッカーのこと
いろいろ言うくせに。
今日の試合、来なかったじゃないか」
そうだよね…
などと言えるわけもなく。
私はまた、不倫している夫を庇い
父親の不在を必死にフォローしなければならなかった。
この日、私は逐一試合の状況を
夫にLINEで伝えていた。
長男の活躍も、チームが決勝に進んだことも。
「観に行きたいけど、行けない。
残念だけど」
そんな返事が、
夫からは送られてきていた。
その時、夫と不倫相手の女はまた
ディズニーシーにいたのだ。
お揃いで買ったストラップを
女から「つけてね」と何度も言われ、
夫は自宅の鍵につけていた。
私の目に付く自宅の鍵に
じゃらじゃらとストラップが増えていく度、
貴重な休日に子どもたちまでも裏切られていることが浮き彫りとなり、私は胸が苦しくなった。
(つづく)
夫の恋を許せますか…?この本の問いかけに、
私は心の中で「そりゃ許せないよ」って即答しました。
様々な事例と、不倫で傷ついた「あなたへ」という
メッセージやアドバイスが書かれています。
不倫によって崩壊していく夫婦…再生する夫婦…
様々な夫婦の様子がノンフィクションで語られています