ツインフレイム占星術
苦手分野をゆだねよう。
いつの頃からか希里葉は、
《欠点を克服すること》が、
人生最大の課題であるかのような
生き方をするように、
なっていました。
もう、ずうっと取り組んでいる
はず
なのに
まったく、成果が出ない。
出すことができない。
ぐるぐると、ただただ、
ひたすら、
頭のなかで、ぐるぐると、
どうすればそこから抜け出せるか、
それだけをひたすら
考えていました。
行動すれば、変えられる。
そんなことは、イヤというほど
解っていました。
例えば、ね。
子供の頃に犬にかまれて、
何針も縫うような大怪我をして、
犬が大嫌いになって、
それを克服したくても、
大人になった今でも、
小型犬ですら怖い場合。
「絶対噛まれないから、大丈夫！」
と言われて、
撫でる、触るのが《行動》だとして、
それをすれば克服できる…
かも？ しれない。
だとしても、
じゃあ、撫でられるか？
というと、やっぱり無理な場合がある。
希里葉の場合もやっぱりそうで、
「行動すれば、変えられる」
という言葉は、いつしか、
「行動しなければ、変えられないよ？」
という、正論の脅し文句となって、
自分を苦しめる縛りになっていました。
元々、自己肯定感が低い上に、
さらに、自分で自分を苦しめる
罪悪感と、焦燥感と、自己卑下と、
そんな自分を
恥ずかしく思うことからくる
空元気と虚勢。
皆が当たり前にできることが、
自分にはできないという、劣等感。
動けない自分を、
誰よりも、誰よりも、誰よりも、
自分が呪っていたし、
責めていたし、
攻撃していたし、
許していなかった。
そして、免罪符のように、
罪悪感を、大事に大事に抱えていた。
本気の相談なんて、
誰にも出来なかった。
誰もが当たり前にできることを、
どうやったらできるようになるのか。
そんな相談、
行動しろ、
の、一言で終わるから。
だけど、ある日、
その思いを吐き出しているなかで、
ある人に、こう言われた。
「希里ちゃんさあ。
それができるようになったとして、
それを、やりたいのかい？」
ショックだった。
…やりたくなかった。
できるようになればいいな、
とは、思っていたけれど、
やりたいこと、では、なかった。
でも、それをやりたくない、とは、
言えなかった。
誰もが当たり前にやっていることだから、
それをやりたくない、とは、
とても、言えなかった。
こうして書いていると、
本当に他人軸だったのだなと、
改めて思う。
自分はどうしたいの？
そんな問いかけに全て
無理だろう。
と、自分から蓋をしていた。
苦手なことを、したくないと言える。
好きなことを、したいと言える。
どちらも、当たり前に
表現が許されて、いいはずなのにね。
ツインフレイム占星術では、
「自分には向いてない！」を、
しなやかに認めて、
人を信頼して、そして
《助けてもらえる自分》を信頼して
ゆだねる。
を、学ぶ占星術です。
私がこの占星術を書き出した理由は、
自分が、凝り固まった自分から、
卒業したいから。
だから、まずは、ゆだねてみよう。
皆さんが自由を手にする
助けになれば、いいな。
おめでとう。ありがとう❤️