探索日 2012/12/31


芝山トンネル前後の線路移設区間

新線切り替えは1967年3月

現在、この駅間には高井田駅があるけど1985年開業なので無視する

ここの線路切り替えの経緯は複雑なのよ

 


第六大和川橋りょう

左(奈良方面行き上り線)は大阪鉄道が1890年(明治23年)に開業させた橋

右(天王寺方面行き下り線)は1967年に架けられたもの


上写真中央部拡大投影

1923年(大正12年)複線化の際に追加された旧下り線橋りょう左岸のコンクリート橋台

明治時代の橋を残して、大正時代の橋を放棄していることに注目していただきたい


接近して見てみる

 



左は大阪鉄道時代の橋

建設後122年を経て現役

 

新しいほうの橋を捨てたのは、そちらのほうが劣化が進んでいたからか?

右端は現下り線の第六大和川橋りょう

新旧芝山トンネル天王寺方口

レンガのほうは明治時代築、コンクリートは大正時代築

1967年まではレンガトンネルが上記のレンガ橋りょうと、コンクリートトンネルはコンクリート橋りょうとペアやった

つまり、現在は旧橋りょうと新トンネルがつながっているのだ

芝山トンネル西口で上り線が不自然に北側へ進路を変えているのは、そのため

1890年に大阪鉄道が開業させた(旧)芝山トンネル

完全封鎖



帯石には「雁木」という装飾が施されている



坑門前から天王寺方面を見る


 

オレッちのいるとこが廃線跡

左のレールは元はこっちへのびてきていた

 

手前は現上り線、むこうは1967年に開業した現下り線芝山トンネル天王寺方口


 

橋とトンネルを組み替えたために発生したカーブ

このレールは、かつてはまっすぐこっちへのびてきていた

芝山トンネル東口へやって来た

旧トンネルポータル上部が見える

ここからのアクセスはどう考えても無理

 

拡大投影

 

 

坑門側面


手前は現下り線

あの坑門手前を現上り線が走っている

旧トンネルへ侵入するには上下線をまたがなければならない

こんなとこウロウロしているのを運転士に見つかったら電車が停まる

よって接近は断念した


201系電車が走っているとこは1967年に開業した現行下り線

右端が(旧)芝山トンネル奈良駅方口

 

221系電車が走っているとこは現行上り線

左端の新トンネルは旧トンネルとは反対側に掘られたので、旧下り線は現行上り線に変わっている


1923~1967年はこの二トンネルで複線を形成していた

  

  

芝山トンネル奈良駅方付近でも上下線入れ替えによる線路移設が行われているはず