整形外科って | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候

 

 

 

 

整形外科に毎週注射に通っている患者さんなんて溢れるほどいて、それをやり続けている医師がいますが、はっきり言いまして、長期的な確かな結果、エビデンスも無く、あまり治るのに貢献しない行為であることは医学的にほぼ明らかだ。

でも、こういうことやる医師が流行ったりするんですよね。

 

で、私なんて若手の頃から、そういう意味のない行為ならせめて害を減らそうと薬液を安全な生理食塩水にしていったりもしていました。

そういう毎週仙骨ブロックという手技を私に受けに来ているおばあさんがいたのですが、こっそり毎週生理食塩水入れていたんですね。

そして私が夏休み中、そのおばあさんが来て、当時の部長が整形外科で使いそうな薬剤フルコース、麻酔薬とステロイド、ビタミンB12と痛み止めみたいな注射を同じようにされていたんですね。

すると翌週来たおばあさんは「あの先生の注射、あかんわ。全然効かへんわ。」と私の生理食塩水の注射を希望されてました。

 

そんなこともあり、薬液なんてどうせ治るものなんて何も入ってないんだからと思っている私です。

実際、ステロイドと生理食塩水でブロック注射の効果を比較して差が無かったなんて論文もあったりします。

 

それが、世の中の整形外科の多くで注射と言えば、上のフルコースを毎週、しかも1回に何本なんて打ってたり、加えてプロスタグランジン製剤や痛み止めとビタミンB12を静脈注射や点滴したりする人もいたりします。

結構、腰部脊柱管狭窄症で長距離歩けなくなったって言ったりすると、このプロスタグランジン製剤飲んだり注射したりされることが多いのですが、何度かここで私が述べていますが、正味こういう人ただの筋力低下なので、そういう点滴とか注射とかいう問題じゃない。

筋力きっちり上げれば、普通に歩けます。

 

で、私は若かりし頃からこういう麻酔液やステロイドを毎週打ち続けるのって気色悪いんですね。

毎週、神経を麻痺させたり不整脈に使う薬を痛いって言うところに打ち続けたり、長期的に使うと糖尿病になったり免疫不全を引き起こす薬を打ち続けるって、悪くなっても良くならないでしょうって。

 

しかし、私が若かりし頃から現在も、こういう医療とも言えない医療が続いてますね。

ま、厚生労働省のお墨付きをもらった治療をやりまくって儲けて何が悪いって言いたい医師が多いんでしょうけどね。

 

で、こういう何でもしてくれる先生って、患者さんは大好きなんですね。

で、治らずに通い続けるという。

何しに行ってんの?治りたくないの?って思ったりするわけですが。

筋トレしてたらすぐ治るよって言っても、「もう歳やししゃあないね」って、いやいや話聞いてた?みたいな人ばかりです。