マッサージしてもらえないんですか? | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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Killing Timeに日記を書き候

 

 

 

今まで何度か、交通事故に遭った患者さんに、「マッサージしてもらえないんですか?」と聞かれたことがある。

現代もまだ事故や怪我でずれた関節や骨を徒手的に整復したら何かが治ると信じている人が多いが、きっとマッサージするとそういうのが整復されて良い状態に治るとでも思っているのでしょうか。

 

そもそも脊椎動物が、そんなちょっとした外力で骨や関節がずれたまま、また新たな外力が加わらないと戻らないとか、そんな動物がいたとしたら絶滅してますわね。

骨も関節もそんなジェンガみたいに積んでできたもんじゃないですからね。

もともと一つの受精卵が分裂成長していってできた姿ですから。

ちょっとどっかにぶつかっただけで、次にうまい具合に外力がかからない限り治らないとか、有り得ないですわね。

 

じゃあ、マッサージを好きな人は何故求めるのか。気持ち良いと思っているからでしょ。

気持ち良いかどうかがマッサージの肝であり、気持ち悪いと誰も受けませんよね。

 

なので、交通事故に遭ったからマッサージ屋さんへ行かなければならない理由も無ければ、医療がマッサージを提供する必用も無いと思っているので、私のクリニックにはそういった慰安系は一切置いてないんですね。

 

そもそも、患者側から、「してもらえないんですか?」って医療なのかなと思うところです。

したかったら保険使わずに自分で受ければ良いわけですから。

 

栄養足りてないんで、おいしい食べ物もらえますか?みたいな感じですよね。

 

でも、医療がビジネス化してマッサージ屋と化しているから仕方ないかもしれませんが、私は敢えて邪道にインチキリハビリで儲けようとは思わないですね。