最新で危険なほど儲かる | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候

 

 

今の医療は新しい検査、治療であるほど、危険な検査、治療であるほど高価な傾向がある。

有効性が高いほど高価なわけじゃない。
 
しかし、世の中の人は、高い治療の方が治りそうに思う傾向が強いように思う。
ただ、新しくて危険なだけなのに。
 
新しいのが売れるというのはフォード方式などと言われて、自動車販売が行き渡って車をみんな持って売れなくなった時に、フォードがモデルチェンジして新車を出せば新たな購買意欲に繋がると発明したものだ。
そんなに機能的に変わるわけではないが、ちょっと変えて新しいと宣伝すると、皆さん買い替えたりすると。
 
そして、医療的には危険が高い苦痛を伴う医療ほどプラセボ効果が高いと言われている。
痛くない注射より痛い注射の方が偽治療でもよく治ると。
しかも、最新の治療ほどプラセボ効果が高いと。
その上、高価な治療ほどプラセボ効果が高く出やすいとも言われている。
要するに一番効果の高い偽治療は、高価な最新の侵襲の大きな手術ってことになる。
 
これは美容にも言えることかもしれないが。
 
だが、長期的に安定して効果のある本当の治療ってのは、実は安くて安全だったりする気がするんですよね。
でも、最新じゃないの?そんな安いのは信用できないというような心理の方が多いから、そういう偽医療が儲かるんですよね。