ざんねんな筋トレ EMS | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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Killing Timeに日記を書き候

 

 

今回は出ては消え出ては消えしているEMSについて。

病院でも低周波治療器などいろいろなものがあります。

電気刺激によって筋肉を収縮させてトレーニングするというもの。

意識的に随意運動として筋肉を動かすのとは違って電気刺激でってことです。

なので、自分で意識することなく筋肉が運動してくれて楽に筋トレがみたいな触れ込みですよね。

 

自分で全力で収縮しているつもりで、もう動かないと思ったところから電気刺激で更に筋収縮させることができるとか聞いたこともあります。

なので、筋損傷が超回復に重要という理論で考えると効果があるかもとも思えなくも無いです。

 

しかし、よく聞く噂では、結構欧米で、特にアメリカって訴訟社会で、買った商品に効果が無かったりすると訴えられるらしいんですよね。で、効果が無いと訴訟に負けると、在庫処分で日本とかで売り出すとかいう話も聞きます。

その一つに次々に出ては消えするEMSがあるという噂も聞きます。

 

で、KIS原則で考えてみると、人間は環境に適応する動物ってことで、電気刺激で筋肉を動かされるのに慣れる運動はできても、果たしてそれが筋トレというレベルに筋肉を発達させることができるでしょうか?

そもそも、運動強度という意味では自分では運動していない、関節も動かない程度の筋収縮なわけで、それで高強度な運動ができているとも思えません。

 

よく、EMSで筋肉痛になったもん、とか効果を訴える人もいますが、筋トレの効果は筋肉痛になったら効果的なのではなく、筋力が強く筋肉が大きくなったら効果的なわけで、これが効果的かは疑問です。

 

そもそも、運動強度としましては筋肉が収縮していても、ずっとできますし心肺負荷も無いわけで、日常生活レベルの運動を電気刺激で行なっているだけなわけです。そう考えると運動強度としても低過ぎで、それが筋トレになるとは思えません。

 

ということで、EMSもざんねんな筋トレと言えるでしょう。