腰痛患者さんに朗報 | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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Killing Timeに日記を書き候

 

 

昔、EBMによって腰痛の心理社会的危険因子が明らかにされたという講演を聞きに行ったとき、フロアの整形外科医の先生から、では今までの構造異常の問題じゃなかったら整形外科の問題ではないのか?とか、そんなことを言ったら患者さんが可哀想だといった意見が聞かれた。

 
しかし、魔女の一撃を喰らった身としては、そんなことどうでも良くて、私にとっては朗報、吉報だった。
 
無茶苦茶痛くてどっか壊れてるのかと思って何とか治したいと思ってたのに、そんな考え一つで治せるなんて喜ばしい以外のなにものでもなかったですね。
 
痛くて何とかして欲しいと思ってる患者さんが、あなたの心の問題って言われてなんで可哀想なんでしょうか?
別に腰痛の人が狂ってるとか言うてるわけでは無いんですから。
 
心の問題=気違いみたいな短絡的な説明しか思い浮かばない整形外科医が可哀想なのであって、患者さんが可哀想なのではない。
 
ただ、再発を繰り返したときには、自分の心のどこに修正が必要かマスターするのに多少の苦労はありましたが。
今となってはその時の経験が診療に生かせるわけですから、有り難いことです。
 
まあ、腰痛なんて痛い割にはそんなもんってことですよ。
腰痛の心理社会的危険因子は朗報、吉報ですよ。