ヤバい | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候

 

 

私が弱った方々、もう一度動ける体になりたい人々に、自分だけで教えてたって埒があかないなと、出版社にベストセラーでも出して、一気に日本中で動ける人を作ることはできないかと相談したのがきっかけで今回の出版になったのだが、思惑とは違いわざわざ遠方から尋ねて来られる方が多くなった。

 
自分で動ける体を手に入れられる人が増えれば良いなと思ってたのに、かえって地元ではやってもらえないと絶望させてしまったのかもしれない。
 
これはヤバイぞと、先読みの甘さを痛感させられている。
 
これは一刻も早く指導者を全国に配置しなければならないなと。
 
しかし、本にも書いたように、理学療法士がキストレ指導できてもまだまだ揉み揉み希望で来られる方も多く、そういう方が整形外科医にきつい運動をさせられたと訴えると整形外科医からリハビリにストップがかかるし、整形外科医が指導できたところでリハビリ処方書いても理学療法士に指導できないという潰し合いが起こるのは経験済みだ。
 
かといってノリだけでやる柔道整復士が下手に術後の人に取り敢えずきつい運動なんてさせるのも、責任取れないだろうし危険だ。
 
私のように医師で運動を物理的に理解できて、適切にハイパワーローエネルギーな運動を指導できる人を作らないとダメかもしれない。
 
しかし、人を刺したり切ったり薬物を投与したりできる権利を行使できる免許を持つ医師で、誰でもできる運動指導をやろうなんてやつはほぼいない。
なんで自分達だけしかできない特権を放棄して、誰でもできる治療で治さなあかんねん?みたいな人がマジョリティだ。
車の二種免許持って車もあるのに、なんで人をおぶって運ばなあかんの?みたいな感じだろう。そんなことするバカは私しかいないかもしれない。
 
でも、やっぱり動けなくなった体を何としても動くようにしたいと思う人は少なからずいる。しかしそれを治さない揉み揉みや器械やインチキリハビリエクササイズが横行してる世の中。
適切な訓練で強くできるのに、不幸になられている方が多い。
 
これは更にヤバイことになったぞと思う今日この頃。