骨折治療 | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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骨折といっても、いろいろありまして、骨折=ギプスや手術というわけでもありません。

骨がつくのは自然治癒力であり、つくのを邪魔する、このままついたら変形が大きい、機能障害が残りそうだというときに、矯正したり固定したりというために、ギプス固定や手術という手段があるわけです。
 
なので、骨折と雖もこのままついて問題ないというものには、そのまま経過観察でも良いわけです。
そういった保存的治療で良いとされている骨折も多少あるが、結構何でもギプス固定しているところも多い。
確かに、ずれてなかった骨折が、また強い力が加わって折れたところがずれてしまうという危険性はある。
しかし、大概大丈夫だろうという骨折でも慎重すぎてギプス固定する先生がいる。
 
でも、足のギプス固定なんて、ギプスのせいで松葉杖が無ければ歩行不能に近い状態になりますし、お風呂も入りにくく臭くなるし衛生的でも無いし、安静とギプスによる循環障害のリスクなんてのもあったりする。
ずれが無くて安静が保てるなら、ギプスなんて巻かない方が生活は楽だったりする。
 
もちろん、医療ビジネス的にはギプス固定する方がお金にはなる。
なので、患者側からしたら、経過観察で行けそうな骨折をギプス固定されると、お金はかかるし、生活は不自由だし、非衛生的になるし、動けない分他の部分の廃用性萎縮の危険性も高くなる。
そういう気持ちで骨折治療もいろいろ考えたりしますが、よその誰かに聞いたらギプスもしてくれへんの?みたいなこと言われたみたいな方もいる。
また、固定したがられたので固定したのにすぐ取って欲しいとかも。
逆に必要だから固定したのに、取って欲しがる人もいる。
 
ですので、骨折したらギプスか手術ってわけでも無いんですよ。
どうも、そう思っている方が多いような気がします。