権威、権力、お金 | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

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Killing Timeに日記を書き候

多くの野心的な人々は権威、権力、お金のこの3つの力を手に入れようとする。

 

権威とは人々から尊敬される敬意を持たれる存在になるということ。

権力とは人々を動かすことができるということ。

 

しかし、一人の人間がこの3つを手に入れようとすると、結果横暴になり人々からの権威が失墜し、長く力が維持できなくなる。

江戸時代に徳川はこの3つを持とうとしなかった。

権力だけをしっかり持ち、権威は天皇に、お金は身分の一番低い商人に。

お蔭で世界でも稀に見る300年近くの天下泰平が訪れた。

天皇に至っては権威だけを持っているから2,678年も日本の中心であり続けられている。

 

が、現日本は、全ての権力、お金、権威を全て官僚が握っている。

官僚をチェックするはずの政府も、官僚とズブズブの癒着がありそうだし。

権威の象徴である天皇も宮内庁という官僚がコントロールしている。

お金も官僚が、人を動か

す権力も官僚が。

 

医師の場合、現在お金は厚労省によってコントロールされている。

保険点数が医師の収入を左右する。

 

医師の権威も厚労省や政府が、規制改革の名のもとに人口が減るにも関わらず医師数を増やして医師のレベルを下げようとしている。

レベルの下った医師から権威が無くなるのは必定。

医学教育内容も国家試験と言う官僚の作った方向性の勉強をしなければならないし、それにパスしないと医師になれない。

権威のラベルも新専門医制度とか言って、各学会から官僚の天下りがコントロールすることになりそうです。

 

そして、医師の中で一番権力を持っていたのは、私が医者になった頃、各大学の教授だった。

医局制度というのがあって、医師はどこかの大学病院の医局の属し、教授に言われて田舎の病院に出向しなければならなかった。

それが、十数年前、臨床研修制度という医局制度を崩壊することを厚労省が始めた。

そのせいで医師が偏在し、症例数を多く見たい、先進医療に携わりたいという医師は都会に集中することになってしまった。

それを今度は厚労省主導で医師の偏在対策。

しかも、専門医制度と絡めて、以前は自由だった何科の医師になるのかも、官僚が握ろうとしているように見える。

 

これで、医師の権威も権力もお金もすべて厚生官僚のもの。

ある意味、独裁集団が医療を握るわけですから、医療の質はどんどん下がるでしょうね。

 

日本の行く末も危険な現在の政治形態だと思うね。

 

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6272612