治療根拠 | 筋肉ドクターの気まぐれ日記

筋肉ドクターの気まぐれ日記

Killing Timeに日記を書き候

何か運動器疾患の不具合があると整形外科にかかる。

すると、診察して色々な検査して、現状を把握する。
で、原因、問題点を掴んでそれを治療する。
 
自然治癒が見込める痛みなら、痛み止めで経過観察だろう。
どこか損傷してずれていれば、徒手整復して、それでもずれが治らなかったり不安定だったりすれば、手術ってなる。
神経麻痺を起こす介在物があれば、それを除去することも必要だろう。
 
筋力低下が原因なら筋力を上げなければならないし、心理社会的因子が原因となれば、認知行動療法などを選択すべきだ。
 
問題があるところを治療しなければ意味が無い。
 
なのに、世の中の人は医師も含めて、運動器のどこかに不具合があると、まず、薬で治してみる、ダメならリハビリでマッサージしたり、注射してみる、更に代替医療のいろんなものを試してみたり、それでもダメなら最終手段で手術するみたいな、治療する根拠もくそもない考え方を受け入れ実行している。
 
しかも、この考え方こそが、認知行動療法で治療すべき考え方だったりする。
 
もう少し冷静に、現実的に、単純に考えられないもんだろうか。