平成22年10月16日 記

「OUCH!!」

異国の地にて、異国の喘ぎが耳に届く。

そう、ここは米国ワシントン州

まさに、SENSEI SUJIが、異国人の筋肉質な胸を軽く触った瞬間だ。

「○×▼◎●∵△・・・パケキョ?」

沖縄拳法師範 山城先生が流暢な英語で解説をしている。

私も、力及ばずとも少しでもお手伝いしようと、太平洋の荒波を越えてきた身である。

自分と組になった異国人に
負けずに英語で解説をする。

「あ、あい、はぶ あ ぺぺぺん。。。」

「WHAT?」

間髪いれずに返事が来る。

これぞ、かんばせーしょん。

ふ。私も成長したものだ・・・。

しかし、異国異国と連呼しているものの、
この地にあっては、私こそが異人。

奪境不奪人

己に返り、自分というものを見直すには良い機会である。
いずれ客観に帰らねばならぬなら、この場こそが修練場である。

気合を入れなおして、対錬を行う。

「りらぁっくす~~」

そんな私に、相手から声がかかる。

あぁ、確かに少し気負いすぎたようだ・・・。

うむ。
まぁ。

りらっくすね。はい。

だがしかし。
・・・・・・。









そんな、日本語を飲み込み、
「おーけー、さんきゅー」
と、その筋骨隆々男に笑顔を返す。

私は太平洋の架け橋になりたい。

そんな言葉を体現する私を誰か誉めてください。


そうして、講習会は進む。

内容は、基本的に日本と同じ。
立ち方
押し合い
押し合い柔
押し合い柔応用
セイサン応用

等々。
稽古種目こそは少ないが、これを人を変え次々と延々とやる。

ともすれば、人は、稽古法を知っただけで満足する。
その稽古を習得したかのように錯覚する。

今回はそんな幻想を打ち砕くかのごとく、反復練習を行った。

「○●×▼∵△◎・・・プキューーー!」

そして、山城師範の朗々たる英語での理論解説。

正しい稽古法による、発展的な稽古。
今回の講習参加者は身をもって学んだはずだ。

上達に至る確かな階段を。


私も、及ばずながら組みになった相手にアドバイスを与える。

みんな非常に熱心で、私に質問してくる。

英語なので良くわからないが、同じカラテガイ同士、伝わるものもある。

しかし、しばらくすると
私は気づいてしまった。

そのうち、半数ほどが・・・。

私に質問してくるのではなく、
私に教えてくれている?

そう。。。
私は、沖縄拳法を始めて日が浅いので、当然白帯を締めていったわけだが、
講習会参加者は、黒帯ばかり。

初心者の何もわからないボクチンに、
空手というものを一生懸命教えてくれたわけです!!

きぃ!くやしい!!

ど、どうりで、意思の疎通が出来ない人間がいたわけだ・・・。

お互いに教えあっていたわけです。

まぁ、太平洋の架け橋たらんと志す、私は笑顔でその教えに従ったわけですが。

・・・。
いや、間違っているから。

と思う瞬間が多々あったのは事実であります。

そんな中でも、
「アメリカの黒帯の価値は低い。
あなたのように、謙虚に学ぶ姿勢が素晴らしい」
的な言葉(たぶん)をかけてくれる人もいて、

それだけで、また、この地に訪れたいなと思う私は、

太平洋の・・・いや、もういいか。

とりあえず、稽古的なものはこの辺でしょうかね?

今回は稽古で学ぶものも当然多かったですが、
それ以上に色々と心構え的なものを学べた気がします。

以前行った時は、お客様気分で空手もやっていましたが、
自分が強くなるためには、何が必要で、何が足りないのか。

そういったことを深く考えた異国行でした。



これは、2年前に山城師範とアメリカに行ったときの日記ですねぇ。
よくよく見てみれば、別にハードボイルド風に書いてませんね。
普通に素の文章です。

まぁ、あの頃は、数ある芸風のひとつとして、ネタ日記を書いていたので、
今のように狙ってませんでしたから。
まぁ、今のところ狙いははずしているようですが・・・。

またアメリカに行きたいなぁ。。。