昔、プリンプリン物語という人形劇があった。
プリンセス・プリンプリンを中心に(理由は忘れたが)諸国を遍歴する仲間たちなのだった。
死の商人っぽい、ランカーに惚れられて何かとピンチに陥るプリンプリン一行だったのだが、
ランカーごときは未来少年コナンでいうところのダイス船長ポジションなので、
強敵度は頻繁に出てくる分薄まって、低い。
何せ手ごわかったのは、ルチ将軍である。
後頭部が極度に肥大したフォルムを持ち、知能指数は1300!!
なんやかんやあって、プリンプリン一行に倒され、
その頭頂部は隕石となって宇宙に帰っていったのでした(なんだそりゃ)。
前置きが長くなりました。
そして、・・・うちの天才的物体も星に帰って行ったのでした。
さらば、天才的物体。成田明日佳(ピュー太くん役)
初舞台である。演技経験ゼロ。
その天然自然の圧倒的な存在感で稽古場を笑い死にさせていた彼女だったが、
その陰で、一身上の都合と戦っていたのである。
泣ける話やー。
今日、彼女と会って、
「やっぱ厳しいか?」と俺。
「ですね。星に帰ります」と彼女。
成田明日佳、「二手目8七飛車成り戦法」を離脱。君の天才を我々は忘れない。
*** エピローグ ***
実は、私も書きものをしていて、と彼女。
私は、この彼女との別れ話の場で、
彼女の創作の短編を読ませてもらう。
以下・・。
夢に出てきた死神のサンショウウオのことを図書館に調べに行く道の途中で、
”僕”はクラゲに、自分の愛するインコの死を告げられた。
インコの死を回避するには自分が死ぬしかないらしい。
”僕”はインコをの死を受け入れる。
しかしその時、空から殺意に満ちたインコが”僕”に向かって急降下してきたのだった!!
・・・
面白かった。
天才であることは間違いない。