結局、外資系とも6時間近くを一緒に過ごしてしまった。
お手当ゼロで
外資系が直近で付き合っていたPJは、大学生。
「学費を貸してください、親が病気で払えない」
彼女の大学4年生の後期の学費、数十万円を、無利子・無期限・無催促で貸したのだそうだ。
彼女からの申し出は、その代わりにカラダを差し出すというもの。
50代後半のおっさんが二十歳そこそこの若い女の体を自由にできるんだったら、数十万円の学費くらいくれてやればよかったのに。
春になって、彼女は就職を機に地元に帰ることになる。
もう彼女がいくら自分を恋しく思っても、連絡が取れないように電話番号を変えて、彼女の連絡先は消した。
彼女のために。
いや、酔い過ぎじゃない⁈
そんなことしなくても、女の方から連絡をしてくることはないのでは。
新社会人として新たな人生のスタートを切る若人からしたら、父親以上の年上のおっさんに未練はない。
なんなら、消し去りたい過去。
ゴールデンレトリバーを飼っている。
「彼女と二人暮らし」
声を落とし、少し目を伏せてそう言う外資系は、きっとロマンチストなんだろう。
外資系からは度々メッセージがくる。
予想通り、かわいらしい会社員とも定期の予定の人妻とも、深い関係になる前にダメになった。
でも彼の考えは前向きだ。
ピュアなのか!
「いい人いた?」
「いい人は、ここにいるよ」
「俺はどうかな」
条件が合わないから無理だよね。
私は会うのは月に一回程度でいいし、連絡は会う時だけでいい。
お礼は現金で手渡しがいい。
まめな連絡やちょいちょい会うことを含めての2.5じゃイヤ。
前にも言ったはずだけど。
と、そう返す。
「貴女のこと、とても好きだったけど、俺なんかには手の届かない女なんだね」
うーん、酔うタイプ!