いま次の動画をエンコ中なんですが,その動画中での今回の考察がなんと「イバンの実」となっておりますw
解禁からしばらくたったといえど,未だにイマイチ効果を理解していないという方々もいるんじゃないかと思って,2008年の7月に作ったイバンの実レポートを引っ張り出してきましたw イバンを戦力にしようとお考えの方や,もっとよくイバンのことを知りたいと思っている方の参考になったらいいなぁと思います(^∇^)
↓よりレポート本紙
1、はじめに
今回このレポートを書くにいたったのは、「イバンのみ」というアイテムが約1ヶ月前に解禁されたにもかかわらず、その効果、使用方法がいまいち明白にされていないと感じたからだ。だから自分なりにいろいろと調べてみた。個人的にデータを取ったものが基本となるので、間違いや疑問点があれば指摘していただきたい。
2、イバンのみとは?
DS用ソフト「ポケットモンスターダイヤモンド・パール」に出てくる、「きのみ」のひとつ。現在通常のプレイでは入手できず、現在7月19日(土)より全国東宝系で放映される「劇場版ポケットモンスターダイヤモンド・パール ギラティナと氷空(そら)の花束 シェイミ」の特別前売り券についてくる特典「特別なレジギガス」が持物として持っている。この前売り券は2008年4月19日~7月18日までの販売となっており、2008年6月20日~8月30日までの期間に「特別なレジギガス」をうけとることができる。
2-2、ゲーム中表記されている効果
No.62イバンのみ
ポフィンの ざいりょう。もたせると ピンチのとき いちどだけ こうどうが はやくなる。
おおきさ…26,7 かたさ…とてつもなくかたい
ひょうめんは かたい かわに つつまれて いるが なかみは あまく やわらかい クリームのよう。
2-3、実質的な効果
ピンチのとき一度だけ行動が速くなるということだが、これは体力が4分の1になったとき、次のターン以降自分が攻撃をする直前に実が発動し、相手に先制をとって攻撃できるというもの。体力が4分の1になった後にそのポケモンを交代しても実は消費されていないので、交換による戦術も可能。ここまでは少し考えればわかることだが、ここで問題なのは、「どのような作用で先制攻撃になるのか」である。
技自体の優先度がプラスされるのか、何が何でも先制技になるのか、それがこのレポートの本筋ともいえる部分である。
3、実践してその実態を調べる
実際にやってみて調べるのがいちばんのデータであるから、いろいろな状況でのイバンの様子を見てみることにした。これらのほかにも、まだ特殊なケースがあるかもしれないが、基本的になりやすい状況はすべて試してみた。下記は、イバンのみはいったいどういった作用を施すのかを筋に述べたものである。
3-1、技の優先度を上げるものなのかどうか
まず最初に、イバンを持たせて体力が4分の1になったイバン発動条件を満たしたポケモン(以下、イバン発動ポケ)にあてみなげ(優先度-1)をさせた。相手側のポケモン(以下、相手ポケ)はイバン発動ポケよりすばやさが低く、はたく(優先度±0)を使用。
結果、イバンは発動せず、あてみなげは後攻で発動。次のターンに持ち越された。
相手ポケをイバン発動ポケより速くしてみても、同じ結果が出た。
次に、イバン発動ポケにはたいあたり(優先度±0)、イバン発動ポケより遅い相手ポケにはでんこうせっか(優先度+1)を使わせた。
結果、イバンは発動せず、たいあたり後攻で発動。イバン発動ポケより遅い相手ポケのでんこうせっかが先制した。(優先度は以下、±nと表記)
これらの結果によって、実の効果は優先度を上げるわけではないということと、相手ポケより優先度が低い技を使用した時イバンは発動しないということがわかった。
3-2、どのような状況なら発動するのか
今度は、イバン発動ポケにでんこうせっか(+1)とてだすけ(+5)を使わせ、相手にはたいあたり(±0)を使わせた。
結果、でんこうせっか、てだすけ共にイバンは発動した。
これにより、イバンは相手の使う技より優先度が高い技を使用した時も発動することがわかった。
最後に、イバン発動ポケにでんこうせっか(+1)、イバン発動ポケより速い相手ポケにでんこうせっか(+1)。
イバン発動ポケにきあいパンチ(-3)、イバン発動ポケより速い相手ポケにきあいパンチ(-3)をそれぞれ使わせた。
結果、両方ともにイバンは発動し、ふたつともイバン発動ポケが先制した。
これらのことから、相手と技の優先度が同じだと実は発動し、先制攻撃ができるとうことがわかった。
3-3、特殊な攻撃のひとつ「おいうち」
最後に、イバン発動ポケにおいうち(±0)を使わせ、相手ポケは交代させた。
結果、イバンは発動せず、通常通りのおいうちの効果が発動した。交代という行為は、優先度などとは関係なしに行われるもののようだ。相手ポケ交換時にはどんな技を出しても、イバンは発動しないということがわかった。
4、結論とまとめ
これらの実験からわかったことは、「イバンのみは、相手ポケよりイバン発動ポケの出す技の優先度が高いか同じときにのみ発動し、自分の攻撃の優先度より相手ポケの優先度のほうが高い場合は発動しない」ということだ。
相手がもしまもる(+3)やこらえる(+3)などでイバン発動ポケをやり過ごそうとしても、そのターンにイバンのみは発動しないので、交代しようが何をしようが、結局イバンのみ発動をかわすことはできないのである。
しかし、致命的な欠点は、相手の先制攻撃に打ち勝つには自分も先制攻撃をしなくてはいけないところ。つまり、いくら「こらえる→イバン発動きしかいせい」に持っていけたとしても、相手が先制技を持っていたら否応なしに落とされる。これにより、先制技の需要はさらに高まりそうである。
ちなみにわかっているとは思うが、相手ポケの先制技を警戒してイバン発動ポケでうっかりまもるやこらえるをしてしまうと、ちゃっかりイバンのみは発動するので注意が必要である。
結論からいうと、イバンのみの実態的効果は、「相手のすばやさ数値+1で技を出せる」と考えたほうがわかりやすいだろう。それを先制攻撃ととらえるかどうかはひとそれぞれではあるが、優先度の壁を越えることはできないということは頭に入れておく必要がある。
以上。