きょうは歌のレッスンでした。
Jazz新曲3曲。
事前に曲を覚えてから行くのだけれど、
有名歌手のサラヴォーンなどの
歌をすでに聴き込んでおり、
原曲を崩して覚えてしまっている。
これをいったん、
譜面通りの歌い方に戻さなくてはいけない。
これがなかなか大変。
譜面通りに歌えたら、
今度は、
自分流に崩していく。
これもなかなか大変。
楽しい作業でもあるけれど、
常に時間が足りない。
焦ったところで良いものはできない。
心身のコンディションが整っていないと、
よいアウトプットは出ない。
目に見えるもの、
耳で聞こえるもの、
鼻でかぐもの、
口で味わうもの、
肌に触れるもの、
あらゆるものからヒントが欲しくて、
いつのまにか、
自分の世界に彷徨いこんでしまう。
青いお茶をくれたYさんを思い出したり、
“青い似顔絵師”さんを思い出したり、
中学生の時に行った五色沼を思い出したり。
想いを旅しているうちに、
一時間、二時間と過ぎてしまう。
ようやく、
自分流のアレンジが出来上がるのだけれど、
(たいしたアレンジではないのだけれど)、
リハーサルもするのだけれど、
本番になると、
ぜんぜん違う風に歌っているときがある。
このあいだのライブも、
ニーナシモンの FEELING GOODなどは、
自分でも着地点がわからないまま、
どう終わらせようかと頭をよぎらせながら、
ぜんぜん違う風に夢中で歌っていた。
あの歌い方は再現できない。
ふだんは何も湧いてこないくせに、
なぜ本番になると湧くのだろうか?
あれはどこからくるのだろうか?
自分を彷徨っているあいだに、
何かが醸成されているのだろうか?
それとも、
相方のギタリストさんが、
何かを引き出してくれているのだろうか?
ちか