『乱歩の猟奇 江戸川乱歩セレクション』(光文社)
とうとう光文社の江戸川乱歩作品にも手を出してしまった…
最近、江戸川乱歩の新装版とかセレクション的なものとかが多く出されている気がするんだけど。
最近というかちょっと前あたりなのかな。
今回は、短編七篇。
「百面相役者」「サーカスの怪人」「指」「踊る一寸法師」「地獄風景」
プラス随筆の「浅草趣味」「旅順開戦館」
どれかな~。印象的なのは。
とりあえず、怪人二十面相がとうとう正体暴かれて逮捕される「サーカスの怪人」は、もう一回読むかな。
どうせまた、捕まえきれずに逃げられるんでしょ?と思っていたら、熱心な逃走劇の果てに明智小五郎の投げ縄にやられてしまうという。
捕まっちゃった。という驚きが。
少年探偵シリーズ?二十面相シリーズ?は、色んな出版社から出てるものの中から、時系列やら制作順やらをバラバラに読んでしまっていて、この作品で完結してるのかが分からないけど。。
中学校の図書室に江戸川乱歩全集みたいなのがあって、それなら、シリーズまとめて読めるんだろうなぁ。
あとは、「踊る一寸法師」が絵面ら的にというか、文章から見える色味が印象的。
「百面相役者」は、あれだな。
あ、ここで終わるんだ…!
という重み。そう、読者の皆様はお分かりでしょう?みたいな余韻。
まさに猟奇的な読後感。
江戸川乱歩って、お決まりの展開とかがあって、どうせこうなんでしょ?と思いながらも読んでしまう部分もあれば。
展開が分からないです、怖い…っていう部分もあって。
そのどちらも、先が気になって読んでしまう、文章自体がクセになって読んでしまう、そんな魅力があるなぁと思う。
たぶん、少し飽きたとしても、時間を空けると、あーちょっと読みたいかも、ってなる。
次、乱歩作品読むならどんなのがいいかなぁ。