真の人間になろうとするためには
着ることより
脱ぐことの方が大事だ
知ることより
忘れることの方が大事だ
取得することより
捨離することの方が大事だ
坂村真民
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今日、脱いだ。
仕事が終わり次第、感情に導かれて、両親のもとへ向かい、特になにもないのだけれど、「感謝」のお礼と「ごめんなさい」の言葉をいうことにした。
そして、最近分かってきた「自分の不甲斐」なさに関して、素直に話す。
自分を覆っている分厚い鎧や兜を一枚一枚剥がすように。
こんなことを話した・・
人に対して「自分勝手で、周りを気にしないで、空気を読まないで、好き勝手やってこの野郎!」とイライラするとき、その修飾語は全て自分に対するものだということが最近わかりました。
人に対して、「なんだか「自分を相手より優位にみせるために」闘争心をギラギラに」しているのを見てイライラするとき、それは自分に対する怒りだということを知りました。
「正義に合っていない行動」をしているのを見てイライラするとき、それは自分が「不正義」であることに対して激怒しているのだいうことを知りました。
そうやって自分の本性は、「正義感の欠けた、臆病で、自分勝手な人間である」という事実に対して、一生懸命刃向っていく。そのたびに怒りを他人に差し向ける卑怯者であることがわかりました。
そんな自分は、「正義」だ「徳」だとか「世の中を良くする」などと言いながら、実は「自分勝手に生きたいのだ」という本質的な矛盾に苦しむ動物なのだということが徐々に分かってきました。
僕は、ダメな人間であるし、それによって今までかけてきたであろう沢山の迷惑。
心から謝らせて下さい。ごめんなさい。
ただ、同時に、この大きすぎる自己矛盾こそが、自分の「馬力」となって、今の自分を創っているというまぎれもない事実は、隠しようも逃げようもないほど確かです。
そういうまぎれもない事実に、心より感謝しつつ、しかし逃げることのできない運命になんともやるせない想いを抱くのです。
こんなバカものを飽きずに育ててくれた両親に、心より感謝しています。
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