このCocaColaの缶を見て、「すごい!!!!」と感動した人!???
僕は、ふとその事実に気付いた時、驚きました。
いつものように、スコッチとコカコーラを混ぜて、まるで睡眠薬のように摂取しようとしたとき、
「ん?なんかおかしいぞ・・・・」と。
映画 アバターの広告がされていることは一目瞭然。
しか~し、あれ?
僕が飲んでいるのは、そういえば、CocaColaですよね??
CocaColaに他商品の広告記事が掲載されてるのね。
「あ~。すっげ~~~!!」と。
このようば微妙なタイムラグを経て、やっとのことで、その驚愕の事実に辿り着きました。
消費財マーケットのマーケターをしている自分としては、自分の商品を売ることに精一杯で、
まさか自分の商品のスペースを割いて、他商品の宣伝をするなんてことは全く考えてもみませんでした。
だって、シャンプー、洗剤、石鹸、化粧品、ポテトチップス、コーヒー、歯磨き粉、ひげそり etc。
これらが我々が扱っている主な商品群ですが、それらの商品のマーケティングを考える際に、他社製品の広告をするなどという驚愕のマーケティングを考えられるでしょうか!??
それは、はっきりいって、想像の域を超えていると思います。
やはり、これは、Cocacolaだからなせる業なのだなと納得しました。
というのも、このようなことをするためには、奇跡的なある条件が必要です。
1.ブランド力が強いこと。
Best Global Brand Rankingは毎年発表されますが、Cocacolaは7年連続1位。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20353914,00.htm
はっきりいって、物凄いブランド力です。これがないと他社ブランドの広告などは目にもいかない。
2.1に関連しますが、ブランド名だけで、その便益が語れること。
強いブランドに共通しているポイントになりますが、商品ブランド名=その商品を示すという構造ができていないと、自分の便益訴求にスペースを割かねばならず、他商品を広告するスペースは作れません。このような、単純なブランド力の強さだけでなく、もう説明が全く要らないほどのシンプルな便益をブランド名だけで示せるだけのマーケティングが必要になります。
3.広告媒体として意味があること。
1日に、コカコーラに係る人数は、日本だけで5000万人です。
自販機: 2000万人
スーパー・コンビニ: 1600万人
マクドナルドなどの小売: 900万人
その他: 500万人
になります。人口の約+40%の人が毎日関わっているとすると、この広告効果は、紅白歌合戦程度の視聴率を獲得している番組1回分です。しかも、彼らがコカコーラのリピーターが占めるとすると、その広告効果は絶大です。もちろんテレビ広告に比べれば情報量は限られますが。
少なくともぱっと思いつく限り、この3つの条件をクリアしているブランドでなければ、自分を広告媒体にするなどということは不可能です。
お、オチはないですが、ふと考えると驚愕の事実を書いてみました。
最近の記事、少しはマーケターっぽいですか!?