なんだか、最近ITとInnovationという言葉を羅列しすぎな気もするが、自分的におもしろい発見だったので書いてみる。
それは、実はiPhoneの真のInnovationは「スマートフォン」にあるのではなく、「iApp」にあるのだということだ。
スマートフォンとしても、iPhoneの機能や技術は素晴らしく、他を圧倒しているが、ビジネスとしての底のイノベーションになるのは、それではない。この競争に入っていくと、なにせGoogleが最近だした、Nexs One(http://www.google.com/phone/?locale=en_US&s7e=)などによって、すぐに希薄化されてしまうのは目に見えているだろう。技術による強みというのはIT業界では難しい。しかし、いくらすごい技術がでても、iPhoneが長期的な強みを発揮できる構造は、実はiAppにあると思う。
というのも、iPhoneが日本で実質無料で売られていることにヒントを得たのであるが、この仕組みは、iPhoneを買ってもらえれば、Softbankの通信料収入が増えるだけでなく、iPhoneのAppli収入も増えることを意味する。すなわち、ここでのイノベーションは、課金モデルが「携帯電話そのもの」から、「アプリケーション」へと移ったことである。
しかも、iPod, iTuneなどの自社の強みを十分に生かしきった戦略である。
現在課金モデルとして成立している、「音楽」に加え、「アプリ」という長期的収入源を得たのは大きい。すでに10億ダウンロードを達成したとのことなので、このまま成長すればかなり大きな市場になる。
現在、iPhone Userは40%の人がAppliを使っていないということなので、この市場はグローバルに考えるととてつもない。
しかも、このイノベーションは、今までWebという情報サービスが、無料で提供されていたのとは違い、同じような無料サービスであっても、何故かiPhoneへの付帯機能にし、ちょっとした付加価値を加えることによって、課金化を果たしたという業界価値を向上させる素晴らしいinnovationだと個人的に評価する。
こういう天才的なビジネスモデル作ってみたい・・・・