もの忘れパート1~気遣い編~ | 色塾BLOG-

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日々のビジネス・社会に対する思いや、起業に向けた考え、読書に対する感想など様々な話題を、海外で働くマーケターとしての第3者の視点から展開。

正直に告白します。

僕は、物忘れが激しい。


言われたことを5秒後には忘れます。


これではいかんなあと最近思うわけです。


だって、信用を失ったりします。

更に、こう物忘れが激しいとよい人間関係を構築するためのバリアとなってしまうこともたくさんありますね。


だって、誕生日をしっかり覚えていて、「今日は誕生日ですね」ということで、人間って仲良くなるでしょ。

「今日は気分悪そうですけど大丈夫ですか?」ということが、本当に重要なのだとふと最近気づきました。


でも、更に最近気づいたことは、それだけではありません。


実は僕は物忘れが激しいわけではなく、その原因の1つは、「相手になにかをしてあげること」に注意を払っていないことにあると気づかされました。サービス精神とか、気遣いといえばわかりやすいでしょうか。



正直にあのときの出来事を告白します。

日本の女性方は怒らないでください。


2月14日といえば、バレンタインデーですね。その日は、会社の中で数名がチョコを配るわけです。もちろんギリチョコ。


それは、個人個人に配る場合もあれば、真ん中の大きなテーブルに何十人分のチョコを置く人もいるわけです。


そんなとき、僕はというと、「ギリチョコなんだったらそういうチョコ屋が定めた商業方法に乗るのはバカらしい。」と思っていました。だから、お礼に関しても、さして注意を払っていなかったのはいうまでもありません。


そして、3月13日を迎えました。


たまたま、ブランドチームで外に出かけていたので、「ホワイトデーのお返しを」という話題になりました。


僕は、個人からもらったチョコに対する「形だけ」のお礼のために、かつてのSONYPLAZAに入りました。


すぐに、ホワイトデーディスプレイを見つけ、その中から特に考える様子もなく、目の前にあるものをささっと取ってレジに向かったわけです。


その瞬間、「は~?ちゃんと選びなよ!」とどこかから聞こえてきたわけです。チームの女子からの声でした。


みんなをあまり待たせてはいけないなあという思いと、「形だけの」という思いが混ざった末の行動でしたが、日本女性の期待値からは、ちょっとしたギャップがあったようでした。


その後、大批判の嵐を浴びながら、「貴女方はそもそも2月14日に何もしてないのに偉そうにいうなよ」と思いながら、乙女心に従わざるを得ない複雑な感情を覚えたのでした。

そして、批判をかわす様に、「よさげな商品」を選んで長いレジにならんでおりました。


その列の中で、他の男性メンバーを観察していると、「ああでもない、こうでもない」と真剣にいろいろと探しているわけです。そして、10分くらい探した後、発した言葉は、


「ここにはないから大丸までいきますね。先に帰っておいてください。」でした。

さらに、15分かけて歩くわけです。


僕も大丸までちょっと用事があったのでついていったのですが、そこから彼は食品売り場で目を皿にして探すわけです。そして、数個のチョコを買いました。


その中には、「個人からもらったチョコ」だけでなく、「テーブルに置かれていたチョコ」に対するお礼も含まれていました。


僕にとっては「驚愕」でした。




しかし、いざ本番。3月14日をあけてみると。


個人個人に、みんなお礼をかえしていました。

そして、テーブルに様子をみにいくと、たくさんの男性からの様々なキレイなお菓子がそれぞれの名前とともに並んでいたのです。



「ああ。。。。気遣いとはこういうことか!」


と思う瞬間でした。