「強み・弱み」は何か? | 色塾BLOG-

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日々のビジネス・社会に対する思いや、起業に向けた考え、読書に対する感想など様々な話題を、海外で働くマーケターとしての第3者の視点から展開。

自分の「強み・弱み」は何か?

gooリサーチが最近行った、共同調査によると、
強み・弱みとして、以下が上位5項目としてあがったらしい。

ビジネスパーソンが何を自分の強み・弱みと思っているか?

●「強み」
・ 柔軟性・適応力・順応性 (69.3%)
・ 協調性・関係調整力 (62.8%)、
・ 責任感・コミットメント (62.1%)
・ 包容力・優しさ・思いやり (58.1%)


●「弱み」
・ 統率力・リーダーシップ (40.1%)
・ (業務に関する)豊富な経験や人脈 (35.1%)
・ メンタルタフネス(精神的な強さ) (34.5%)
・ 人間的な器の大きさ (34.3%)
・ 交渉力・説得力 (30.8%)


ちょっとこの結果はショッキングだった。


強みにくる、「柔軟・適応・順応・協調・調整」ということは、基本的に自分からはあまり意見をもっていないことを示しているかもしれない。(もしかしたら、自分の意見を強くもっていながら協調ができる人はいるのかもしれないが、ここに出ているとは考えにくい。)


そして、同じレベルに責任感・コミットメントがある。


要するに、現在のサラリーマンがしていることは、「上から言われたことを実行する」ということかもしれない。

以前、アカウンタビリティの話をしたが、この意味での責任感は、レスポンシビリティであり、アカウンタビリティではない。しっかり自分の意見を持ち、それを説明責任を負って達成するという能力は日本人には養い得ないのだろうか?なぜこのような状況がずっと支配し続けるのか。非常に悲しい。


その反対として、

「統率・リーダー・タフネス・交渉力・説得力」がある。


自分なりに偏見も含めてまとめてみると、

「自分のしたいことを周りを巻き込みながら達成していくという能力(アカウンタビリティ)が「弱み」として日本のサラリーマンには捉えられている」ということなのかもしれない。


非常にこの結果は残念なこと。


もっとサラリーマン・若者含め、「自分がしたいこと」を定義して、戦略的にその夢を実現・達成していく人が、少なくともそういう考え方をし、したいことを実現する能力を身に着けようとする日本人が増えてほしいと思う。


なぜこのようなことが起こっているのだろうか・・・・・・・・

人間が、「自分のしたいこと」を定義できない自由民主主義などというのは、本当に民主主義として機能しているといえるのだろうか。


オバマと、ヒラリーを使った、各市長による市の活力盛り上げもいいが、そんなお祭り騒ぎに乗って、政治的に日本への影響を考えない市民が心配である。というよりも、もはやこれはただの大衆であって、市民でもない。


このような大衆的扇動によって、簡単に自分を「調整・協調」はできるが、「リード・説得」できない日本人に対しては、本当に疑問を感じるし、歴史から何も学んでいないと思う。


この改善こそが僕の夢ではあるが、この達成のために「大衆を動かすための」マーケティングを学ぶ自分に少しの葛藤を感じながらも、来週もがんばってこうと思う。