一神教の予言者モーセは、エジプトの王族に拾われて育てられたという。

育ててもらった恩義は「恩」として返されることが望ましい。

しかし、モーセが返したのは「仇」であった。

エジプトにいたヘブライ人を集めて反旗を翻し、出エジプトを行った。

脱出したまでは良かったものの、砂漠をさ迷い、神から十戒の石板を与えられたという。


ギレン閣下も、「宇宙に住む我々が自由を要求して何度踏みにじられたか。」などと迫害された歴史を説き、悪を行うことを肯定している。

多かれ少なかれ、悪い事をするときの人間に共通する心理である。

受けた恩は恩として返すのが理想なのだが、弱い人間にはそれができない。


私はこれを「弱さ故の過ち」と名付ける。

むろん、「若さ故の過ち」のモジりである。

古代ヘブライ人達が、エジプト人よりも強大であったなら、このような「弱さ故の過ち」は生まれなかったであろう。

この「弱さ故の過ち」は一神教に取り入れられ、世界各地にばら撒かれてしまった。

自分たちの宗教(神)が絶対に正しいと信ずる人々によって、テロや革命が強行されてきたのである。


統一教会の理屈も同じで、自分たちは長年日本に侵略されてきたから、日本人を痛めつけて大金を巻き上げるのは正当な行為だと嘯く。

ところがところが、戦前戦中戦後に日本で軍国主義をやっていたのは、意外にも半島色の強い人たちだった。

笹川良一さんとか、児玉誉士夫さんなんかは、日本における統一教会の設立メンバーであり、自ら「世界一金持ちのファシスト」と豪語する。

巣鴨仲間の岸さんと組んで、戦後日本の「逆コース」を担った。

オフコースなら知っているけど、逆コースなんて知らんという人も多かろう。


一方、近年、宗教界の大物が逝去されたが、「間違いない !」という元お笑いの人によると、その大物は元闇金だったという。

高利貸しや賭博場を開店できるのは、特定の人達に限られている。

要するに、与党政党は二つとも、外国勢力の出城だったことになる。

もっとも、そのことは、占領期の日本の事情を考えれば、当然そうなるとも言える。

近年、イラクから占領軍が撤退していったが、親米政治家を擁立してから撤退したものと考えられる。

そうしないと、たちまち反米議員で議会がいっぱいになり、もう一度戦争をしなければならなくなるからである。

おわり


児玉さん 笹川さん

当ブログでは、国籍、性別、年齢、出自に関わらず人間は尊重されるべきと考えております。
「社会は一家、人類は皆兄弟」という思想は、立派なものだと思います。
ただ、文脈を読み違えてはなりません。
この思想は、「人類が統一教会によって一つに統一される」ということを前提にしているのです。