鮫島無道。
インド、チベットに留学し、超古代の秘術を会得した怪僧である。
かつて、背筋も凍るような鮫島事件を起こした。

なべぴょん達三人は、プライベートヘリで東京に向かう。



平川刑事
「鮫島無道、もっと監視すべきだった。
公安警察がサボっているんだ。
奈良県警といい、公安警察といい、情けない奴らだ。」


なべぴょん
「永田町が吹き飛ばされたようですよ。
国会会期中であるため、議員のほとんどが死亡したとのこと。
今はもう、無政府状態です。」


ゲル様
「どんな勢力がやったのかは知りませんが、大変な事態です。
これは一時的なテロとかそんなものではなく、絶滅戦争かも知れません。
日本人を根絶やしにするつもりかも。」


なべぴょん
「なぜ僕ちゃんたちは、そんなにも憎まれなければならないのか。」


ゲル様
「別に憎まれていなくても、弱ければ攻めて来ますよ。
これだけ隙だらけの国が攻撃を受けなかったのが不思議なくらい。
奈良県警なみに隙だらけの国です。」


平川刑事
「警察も人材がいなくなってしまって、民間の警備会社と協力して治安を維持している状態です。
いっそチャイナマッポにでも護ってもらった方が……」


ゲル様
「冗談言っている場合じゃないでしょう。
壬申の乱以来の国難というべき事態です。」


なべぴょん
「鮫島一族。
彼らの恐ろしさは私が一番よく知っています。
いよいよ、一命を擲って戦う時が来たように思います。」


つづく