坪野隊長
「米国共和党、下院で勝ったのに苦戦してますね。」

なべぴょん
「日本の救急車なみに大変だ。
正月は餅を食べるから、出動機会も多くなる。」

平川刑事
「もう、餅を食べたら懲役十年、餅をついたら無期懲役ぐらいにしないと。
ほんと忙しくてやってられないよ。」

なべぴょん
「じゃあ、中国に頼んで警官を派遣してもらうとか。」

坪野隊長
「頼まなくても派遣してきます。
派出所も建ててくれます。
素行の悪い自国民は帰国するように説得するそうです。」

なべぴょん
「案外いい人達だな。
さすがは諸葛孔明の国だ。
彼らが、自国の伝統文化を素晴らしいものだと覚醒してくれればね……良い国なんだが。」

平川刑事
「その点、日本はいまだに漢字を使っているし、江戸幕府は朱子学を奨励して倫理の確立に努めていたし、実は我々日本人の方が中華を継承しているんだ。」

なべぴょん
「夏目漱石なんかも伝統文化を尊重していて、文明開化には否定的だった。
明治維新前の日本人の心と、明治維新後の日本人の心には不連続面があって、ダブルスタンダードになっている。
これが漱石の神経症の原因なのかね。
ちなみに半島方面には火病という疾患があるけど、これは長年中国の圧迫を受けたせいだと思うよ。」

坪野隊長
「狂気といえば、ポルポトやスターリン、毛さんを思い浮かべてしまうんだけど、彼らには共通点があるのかな。」

なべぴょん
「伝統文化を切断して、今の自分たちだけが正しいという独善に陥った。
結局、人間の心というのは、長い時間をかけて形成されるものなんだ。
だから、伝統文化から切断されれば狂気に陥る。
長い伝統文化の中で形成されてきた心が、一番正気なんだよ。
だから、中国人にしても日本人にしても、いにしえの心を大切にして欲しいと思う。」

平川刑事
「白人文化の輸入に努めてきた日本も、自国や周辺国を見直すべきなのかな。」

なべぴょん
「白人に習ったことも大事だ。
日本が戦前戦中に掲げていた人種平等も、蘭学から学んだことが基礎になっている。
どんな人種でも、体の構造は大同小異だということが、平等概念の基礎になっている。
もっとも、日本人は脳容積が小さいという意見もあるようだが。」

坪野隊長
「脳容積が大きいから賢いということにはならないと思いますが。
大きな脳を持ったことで、傲慢という愚かさを持つようにもなりましたし、どんな賢い人でもアホな宗教に入ればアホになります。」

平川刑事
「彼岸世界を夢見るということは、生きていくためにはどうしても必要なことだと思いますが。
彼岸世界を失えば、この世の大部分も失うでしょうね。
人間は想像力で世界を構成して生きている生き物ですから。
ファンタジーを失えば、現実も喪失しますよ。」

つづく