これを書いているのは藤島ジュリー景子氏、東山紀之氏、井ノ原快彦氏の3名による記者会見の日から2日後です。
今回の会見でとうとうジャニーズ事務所は、ジャニー喜多川氏がジュニアに性加害をしていたことを認めました。
記者会見の私の評価はここでは置いておくけど、ある芸能界経験者(プライバシー保護のため詳しくは言えない)のコメントや反応で考えさせられた。
その人はジャニーズに所属した経験はないらしい。
「ジャニー喜多川の性加害の噂はずっと前からあった。
だから今更驚かない。
ずっと前にせよ芸能界にいるとジャニーズ以外の人の『枕営業』の話なんて普通によく聞く。聞こえてくる」
といったコメントだった。
その、驚きも怒りも何もない反応に考えさせられた。
その人がひどいとか言うつもりはない。
昔のこととはいえ
「枕営業」の話が嫌でも聞こえてくるような世界に身をおいていたら感覚が麻痺してしまうんだろう、と思いました。
しかし「そんな噂もうとっくに知ってるわ。何を今更」で済ませてはいけないんです。
だって長年にわたり未成年が性被害に遭っていたんですよ。
人によっては性被害が原因で精神疾患にかかり社会生活に支障が出ている被害者もいるんです。
「昔の話」だとか「何を今更」だとか「とっくに知ってた」で済ませてはいけないんです。
未成年の人権に関わる話です。
事の重大さに気づかない人が多いと、日本は人権後進国のままです。
恥ずかしいですよ。
「とっくに知ってた」?
じゃあなぜ今まで何もしなかったんですか?!
自慢することではないはず。
いや、私だって何もしてこなかったのは同じです。
しかし、それが褒められた事ではないのは自覚しています。
自覚があるなら軽々しく「とっくに知ってた」なんて言えないはずです。
誰だったか、実名のヤフコメで「日本人は児童への性加害が重大な犯罪であるという自覚がない」などと書いてる人がいましたが、イエスと言わざるを得ないのは嫌ですね。
同意のない性行為は性加害です。犯罪です。
大人もターゲットにしてはいけませんが、子ども相手はもっと許されません。
「性被害」が具体的に何を指すのは分からない子ども達を狙うのは極めて卑劣です。
しかもジャニー喜多川の場合、少年達のキャスティング権を握っていた。
未成年との間に絶対的な力関係を結んで、マスコミとも自分達に不利な報道をさせないように力関係を作る。性加害を告発できないように、誰にも相談できないように仕向けていました。
なおさら悪質だし、当然許されません。