AKB48岡田奈々の恋愛スキャンダルが出た直後、松谷創一郎氏によるこんな記事を読んだ。
AKB48「恋愛禁止」ルールのタテマエと実態─女性アイドル文化の制度疲労を引き起こす古いジェンダー観
読んでみて思うところがあったのでスクショしてアンダーライン引いた形で引用しとく。
なるほど、48とか坂道って『アイドル版キャバクラ』だったんだな。
薄々気づいてたけど。
芸能活動の名を借りたキャバクラ。
こういうのに18歳未満の娘を参加させていいとは思えない。
お酒は出ないし「キャバクラ」という表現が言い過ぎなら「コンセプトカフェ（メイド喫茶みたいな）」でもいい。
あと薄々感づいてはいたけどAKBのコアなファン層って中高年男性だったのね。
かつて女性アイドルとは少年がハマるものだったけど今やオジサンがハマるものになったんだね。
日本少子化だし「合理的なビジネスモデル」ってことだよね。
でも「なんだかなあ」ってなる。
中高年男性ファンには悪いけど「少女と男」の組み合わせって「援助交際」を連想させるんですよね。
今では「パパ活」って言うことぐらい知っていますが、中高年には「援助交際」って言葉のほうが馴染みがあると思います。
さすがに「援助交際」は言い過ぎかもしれないけど、「18歳未満の少女」が成人男性の疑似恋愛の対象ってのが引っかかります。
（もちろん48には20代のメンバーも多いですが）
成人男性と少女がリアルに交際したら法に触れますから。
とはいえ主人以外の中高年男性が少女アイドルにハマるのは特に気にしていません。
（あと10代や20代の男子がアイドルにハマるのはもっと気にしない）
でも仮に主人が10代の女性アイドルにハマってたら気持ち悪いです。
「少女と男」の組み合わせの「男」が自分の身内ってのがありえません。
だったら本当のキャバクラに通ってくれたほうがマシです。
私は中高年男性アイドルオタクを買春してるともロリコンとも思っていません。
しかし、自分の娘でもない少女や若い女性のプライベートをコントロールしようとしている事が非常に気持ち悪いです。
男性は分からないかもしれないけど、私は自分の父親にすら自分の恋愛や結婚について干渉されたくありません。幸いそういう父親じゃないけど、そういう親だったら気持ち悪いです。ましてや赤の他人から干渉なんて…。
「中高年男性が歳の離れた女性アイドルにハマる」事が気持ち悪いんじゃなくて、「中高年男性がファンだからといって赤の他人の歳の離れた女性アイドルのプライベートを支配しようとしている」ところが気持ち悪いです。
（男性向け萌えアニメの少女キャラクターや女性声優に対しても同じ傾向あると思います。
キャラクターは架空の人物だからまだ許せるんですが、作中に男友達とか先輩男子が出てくるのを嫌うファン多いですよね？）
そういう事をしないファンは年齢性別問わず全然気持ち悪くありません。
だけどこれ「女性アイドルと中高年男性ファン」に限らず「男性芸能人と（中高生）女性ファン」にも言えるんですよね。
嵐の二宮和也が元フリーアナウンサーの一般女性と結婚したときも
「相手の女性が気に入らない」
「嵐の活動休止直前の大事な時期に結婚するな」
ってファンが非難していました。
二宮君よりお相手への誹謗中傷がひどかったです。
二宮君も当時既にアラフォーですよ？
結婚することは事前にメンバーや事務所にも報告していたに違いないし、いい大人がいつ誰と結婚しようが本人達の自由です。
そこを非難するファンって、赤の他人であるアイドルのプライベートを支配しようとしている点で非常に気持ち悪いです。
一般男性も、母親から結婚相手や結婚時期のことを干渉されたら気持ち悪くなりませんか？
ましてや赤の他人からの干渉ってますます気持ち悪くなりませんか？
非難とかではなかったけど福山雅治が結婚したときも（中高年）女性たちがショック受けてましたね。
ショック受ける程度なら仕方ないと思いますが…。
芸能人にも自分の人生がありますし「好きだけど手が届かないからせめて一生独身でいて欲しかった」っていうのは自己中心的な願望ですよね。
今だから言うけど2010年前後、AKBが全盛期だったとき私はAKBが大嫌いでした。
（メンバー個人への嫌悪は当時からありませんでした。
それと今のAKBは好きでも嫌いでもありません。
それ以前に一度嫌いになったものはそもそも情報をあまり仕入れないようにしてるので今のメンバーはほぼ誰も知りません）
だって学校ではなくて芸能界というプロの世界に居るのに「女の子達が頑張ってるから」って理由で人気を博してたんですよ。
一方で彼女達とあまり歳の変わらない20代前半の一般人だった私は努力しても「頑張ってるから」だけで評価されること、成功することはありませんでした。
だからAKB嫌だったんですよね。
私は歌もダンスも素人ですが当時のAKBの歌唱力は「素人かよ」ってつっこみたくなるくらい下手でした。
失礼ですが、私に下手と言われるぐらいだったから本当にひどかったと思います。
それでも「頑張ってるから」でウケる。紅白にも出れる。
「小学校かよ？！」ってマジ腹が立ちました。
それでも世間はAKBをもてはやす。少なくとも私の周りはAKBの悪く言うのも売り方・あり方に疑問を投げかけるのも許されない雰囲気でした。
頑張っても自分の人生が上手く行ってなかった時期でもあったため「世の中狂ってる」ってずっと思っていましたw
他にも当時で言う「AKB商法」や総選挙やドキュメンタリー映画など疑問に思いましたがここには書きません。
AKB含む日本のアイドルが衰退するかどうかは分かりません。
少なくとも歌やダンスのレベルを上げて、今で言うならK-POPやアメリカのガールズグループなどと張り合えるぐらいになるなら衰退してほしくないとは思います。
それでもファンがメンバーの私生活を支配しようとするのはもうやめてほしいですね。
前から思ってたんですけど秋元康の歌詞には女性蔑視的なものが多いです。HKT48の一部メンバーが歌うカップリング曲「アインシュタインよりディアナ・アグロン」 という歌詞はリテラから理路整然と女性蔑視だと批判されていましたし、
同様の反響も結構あったと思います。
私も呆れました。
おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」を初めて聴いたのは二十歳だったと思いますが（リアルタイムでは聞いたことありません）、「昔ってこんな気持ち悪い歌詞が流行ってたのか…。こういうのテレビでやって許されちゃうような時代だったんだ」と引いたのを覚えています。
「となりのバナナ」という歌詞は一定年齢以上の人が聞けば卑猥な意味なのが分かります。
調べたところ2011年には存在した歌らしいですが、昔から18歳未満のメンバーにこういう歌詞を歌わせてきたのかと思うとゾッとします。
ここまではまだ擁護しようがあるかもしれません。
しかし「ゴーストブスターズ」 はさすがにアウトです。「ゴーストバスターズ」の替歌なのですが、本当にひどいです。
私は偶然ラジオで冒頭部分だけ聞きました（残念ながら以降はかけてくれませんでした）
「昔からこういう歌詞書いてきたからアインシュタインよりディアナ・アグロンも書いちゃったんだ…」って思いました。
プロデューサーがこういうことする人だからアイドルのプライベートを支配しようとしたがる「極めて保守的なジェンダー観」の中高生男性ファンが増えるのかもしれませんね。
最後に岡田奈々の恋愛スキャンダルについてですが、自分の父親に彼氏（俳優の猪野広樹）紹介して応援してもらった上で同棲するんだし、一体何がいけないのでしょうか？
岡田さんは25歳、猪野さんは30歳。いい大人です。
なぜ順番守って親の理解も得ながら恋愛しているのに外野から叩かれないといけないんでしょうか？
二人がそれぞれファンに謝る必要はありません。
（猪野さんは逃げずにインスタにコメント出したので、ちゃんとした人だと思いました）
幸せになって下さい。
