少女はそーっと廊下をのぞきました。


そこには箱があるだけ。


【なんで廊下のまんなかに箱があるのかな??】


少女は疑問に思いその箱を隠れたままのぞいていました。




すると


「ガタッ!」


少女の目の前でその箱は動いたのです。


びっくりしすぎて少女は動けませんでした。




その箱は右、左、右と順番に隅を2つ使用して


前へと進んでいました。


そちらには倉庫があります。




少女は気づかれない様にゆっくりと前に進みます。


その箱の動きに合わせて床がなるべく揺れないように。。。




あと、6歩くらいのところで


箱は気配に気づいたのか、急に振り向きました。



そこは直線。


隠れる場所もなく少女は箱と向き合う形に。。


―箱はただの箱ではなく金太郎の人形が入った箱でした。




少女はその箱に話しかけます。


「歩くならそこから出たほうが歩きやすいよ?」


…少女は残念な頭です。少女は言葉を続けます。


「奥に戻るの??運んであげようか??」


そこで少女は答えを待つように箱を見つめました。


―箱はピクリとも動きません。―



「??よくわからないけど、とりあえず運んであげるね?


 いやだったら自分で出てきてね??」


そう話しかけ、


少女はその箱を持ち上げ倉庫に行きました。



「あのねー。動いてると捨てられちゃうから気をつけてね?」


少女のその忠告にも、もちろん箱は動きません。




「はい。ここでいい??」


箱をその部屋の中心におき少女はそこを出て行きます。


「ばいばい。」


少女は手を振り、そこの引き戸を閉めました。




………。



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