場所としては、コブレンツとボンの間に位置する
マリア・ラーハ修道院
ラーハー湖のほとり
中世から続く、存在感ある大きな修道院です。
とあるきっかけでこの場所を知り、今回訪れてみることに。
長い曲がりくねった森の中、修道院へ向けて車を走らせます。
途中携帯やナビ(我が家はスマホでナビを繋いでいる)も繋がらなくなり、なんとなくドキドキ気分。
それでも10数年前のスマホがなかった時代は、地図で行き来していたんですものね。大丈夫大丈夫。
修道院に行く途中の高速道路の休憩所からの眺め。この辺りはワインの名産地も近く、葡萄畑が広がっていました。
大きな修道院の
とんがり屋根が、森の木々から見えたり隠れたり。
うねうねの一本道を進んで、目的地まではあっという間でした。
修道院の近くには1時間1ユーロの駐車場もあり、おみやげ物ショップや園芸店、結婚式場、オーガニック食品を扱う小さなお店まで。
至る場所に綺麗なトイレ(入り口で50セント払う)もあり、散策を楽しむことができます。
さぁ、修道院へ行ってみましょう。
マリア・ラーハ修道院は
13世紀前半に完成した修道院。
ドイツのロマネスク様式を代表する建築物として知られています。
中庭の中央には、ライオンの噴水も。
これより先の、教会の内部は撮影禁止です。
重厚な扉の向こう
歩みを進めて、思わず足を止めたのは
イエス・キリストを描いた大きなモザイク画。
(以下写真は公式Instagramよりお借りしています)
こちらの礼拝堂が、神によって包み込まれているかのような温かい印象を受けました。
長椅子に腰掛けて、暫し過ごします。
この後教会を見学したのだけど、礼拝堂の向かって左側に鐘が置かれていて。そう、足元の高さに。
その隣には「どうぞ、鳴らして下さい」というように、小さな金槌のような道具も。
説明書きなどは、ありません。
その時は気にしていなかったけれども、
しばらくすると、老紳士が鐘を一度だけカーンと打ち鳴らしている場面に遭遇。
「わたしも!」という長女に「果たしてこれはしても良いものか、どうなのか?」と悩んでいたところ、鐘の横に座っていらっしゃったご婦人が「どうぞ、お嬢ちゃんもやってみない?」と。
恐る恐る鐘を鳴らす長女
"カーン"という、控えめな鐘の音が一回。
小さな小さなその音は
静かな礼拝堂に響き、やがて消えてゆきました。
この後、夫と一緒に先に修道院を出て行ってしまっていた次女が「わたしもやりたかったのに!」と、むくれたのは言うまでもありません。
中世の趣をそのまま残す素敵な修道院。
歴史ある場所で、貴重な体験ができました。
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