「春休み」に入っています。
今までの1人時間は、娘たちが学校へ行っている間。その間に家事とその時間がとれていた。
けれども今は違う。四六時中彼女たちといると、その捻出がまた難しいこと!
そこで、朝早めに起きてみることにしました。
その時間にすることは
ゆったりとした時間の中で行いたいこと
英語の勉強は(集中はできないが)、母が子供たちの前でそれを行うことは良い影響もあることと考え、敢えて日中に行うことに。
読書やブログを書くこと。
それらに朝時間を充てることにしました。
読書といえば。
ちょうど、最近読了したこちらの本のことを書きたいと思っていたのです。
藤本ひとみ氏
皇帝ナポレオン 上・下
借りたのはハードカバーの本だったので、上巻と下巻それぞれ700頁近いボリューム。
静寂な環境で、紅茶やコーヒー片手に読み進めたい本です。
ナポレオンの伝記にも色々ありますが、こちらは幼少期から没落までではなく、エルバ島脱出(その時点が"現在"と設定されている)に絡めて青年時代の台頭からを綴る形式になっています。
そして特筆すべきは、本書が「ナポレオンの夜」というタイトルで新聞に連載されていたということ。
「夜」・・・愛人たちとその関係や嗜好など、あまり世間には知られていないような情報もあり(現代ではゴシップという)驚くというか興味深い。
ナポレオンの愛人といえば、
エジプト遠征時の新婚の部下の妻、現地有力者の娘、そして妹カロリーヌから紹介されたエレオノール。
ナポレオンの妹たちは妻のジョゼフィーヌが大嫌いで、離婚させようと、兄に愛人を紹介したりしていたんですよね。怖。。
そして、ポーランドの美女として知られるマリアヴァレフスカ。
このくらいしか知らなかったのだけど、この他にもヨーロッパ中(特にイタリアがお気に入りだったのだろうか)の女優たちや、数多の美女、さらには奥様ジョゼフィーヌの世話係の女性たちまで、なんとも派手な女性関係!
権力を掌中に収めると人はこうなるのだろうか。
ジョゼフィーヌとは、お互いに罵り罵倒しあって、お皿やグラスを投げつけるまでして盛大に喧嘩をしていたなど、ワイルドな史実まで。
こう書くと、ナポレオンが酷くてジョゼフィーヌが貞淑な妻のように思えるけれど、そうではないのよね。
本書にはジョゼフィーヌの浮気の具体的内容や加担していた不正などについても詳述されていて、それらは想像するよりも酷いものであったことがわかります。
一方でフランス国外にあっては、常にオーストリアやイギリスなど敵国との戦において戦勝を期待され、国内にあっては油断ならない家臣や、欲深い兄弟妹たちと相対する。
軍人であり政治家となった若きナポレオンが、妻ジョゼフィーヌへの愛と許し難い彼女の不貞への憎悪との間で揺れる様が伝わってきます。
不貞を繰り返すジョゼフィーヌをすぐに切らなかったのは、それでも彼女への愛があったから。しかしその愛は数多の愛人との一夜へ、そしてやがては正統な血を求めての再婚へ。
女性関係だけでなく、王党派やジャコバン派の制圧の経緯(現在で言うなら見せしめのために冤罪事件も起こしている)、エジプト遠征やロシア遠征についても詳しく書かれていて、歴史上は「英雄」として支持されているナポレオンの独裁者っぷりも見えてきます。
そうそう。
こちらの本は、マダムタリアンと駆け出しの新聞記者との官能小説のような出だしからスタートするのですが(ここはフィクションだと思うが)
テレーズ・カバリュス(タリアン夫人)
彼女は実在の人物。その妖艶な美貌をもって革命期の荒波を乗り切り、当時の権力者の男性を渡り歩いたフランス"社交界の華"
ジョゼフィーヌの大親友として知られています。
スペインの大銀行家の娘でした
ナポレオンはジョゼフィーヌの火遊びは彼女のせいとして、彼女を社交界から追放したことは有名ですが、その追放後に彼女が穏やかに余生を送ったのが、ベルギーのシメイ。
この本を読んで、シメイ城を訪れてみたくなりました。
ナポレオン関連の本を読んでいると、ここがドイツだけに「足を伸ばせば行ける」と、訪れてみたい場所がたくさん増えます。
今行きたいのが、ナポレオンの最後の戦いの場となったワーテルロー。
今は丘の上にライオンの象があり、地元にはウェリントン博物館(戦いに勝利した英国の軍人)がある程度のこぢんまりとした場所ですが、ここに興味を抱いているのは自分だけなので「他に何も見どころがない」として夫からの賛同が得られません。
写真はお借りしています
同じく「シメイに行きたい」と言っても、この本の読者以外には、ただ小さな街だと思うので、ベルギーの話が出るたびに小さくアピールしているとこだけれども、夫は気付いていません。
さて、イースター休暇はどこ行くかな。
と、今朝ここまで書いていたら、
リビングの入り口に来た長女が「おかあさーん!」
「起きてきたのね、おはよう。」
彼女はとっても早起き。子供の生活リズムが整っているのは母としても嬉しい限りだけど・・・
わたしの1人時間は、そこまで!
春は戦いだっ
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