「自分で感じ・考え・想像し・見つけ・伝え・受け止め合う中で、気づき・思考が広がり深まることを体感する」
『子ども哲学』7/10(土)
〜いのちについて考える〜
午前・午後と、それぞれ子どもたちが4〜6人・小1〜小5までの子どもたちが参加してくれました🌷
「最近気になるニュースがあったよね。なんだか気持ちがザワザワするようなこともあるよね。だから今日は、命についてみんなで話してみたいと思うけど、どう?」と切り出すと
複雑そうな表情の子・うんうんとうなづく子・話題のひとつとして話してくれる子、さまざまな反応でした。
「いのちって何だろうね?」という問いに、漠然と何だろう?と考えてはみるものの、最初はなかなか言葉が出てきませんでした。
でも「命ってどこにあると思う?」と問いかけていくと
「このへん(胸)」
「心臓」
「体や手足」
「脳や内臓」
「息してたら命がある」
「目が見えるから目にもある」
「花や虫も命がある」
🌱「いのちがあることで、目には見えないけど感じるものもある?」という問いかけには
しばらく考えた後、少しずつ
「悲しいとか」
「嬉しいとか」
「気持ち」
「感情」
「心」
「考え」
「血管」
と「いのち」の中には、見えるものも 見えないけど感じられるものもあるんだね、と絵を描いていると、みんなそれを自分なりに描いてくれました🎨
🌱「自分のいのちにも、それは入ってる?同じように、その命がある人は誰がいるかな?」と問いかけると
お父さんやお母さん・友だちや先生・お店の人やテレビの人・通りすがりの人やおじさんおばさん・おじいちゃんおばあちゃん・知らない人・どろぼう…などなど たくさん出てきました。
🌱そして「その命はみんな大切?合わない人や 苦手な人だとしたら、同じように命は大切?」という問いかけに
「命は大事」
「命は大事だけど、家族でも考え方は違う」
「どろぼうも命は大事」
「嫌なことされても謝ってくれたら元気になる」
🌱少し掘り下げて
「もし、体も見た目も元気で、心だけが傷ついている人がいるとしたら、その人の命は大切にされてると思う?」という問いかけに
「大切にされてない」
「体が元気でも、心が元気じゃない」
「もし心じゃなくても、召使いみたいにされても傷つく」
🌱もう少し掘り下げて
「体を傷つけられて、病院で治ったとしたら、その人の心も元気になれるかな?」という問いかけでは
「意地悪されて怪我をしたら、怪我が治っても心が元気にならない」
「なれない。謝ってほしいと思う」
「いいことしてくれたり、謝ってくれたら、心も元気になる」
などなど…だんだんと、じわじわと、心の奥の方で感じてただろう 子どもたちなりの色んな考えや思いが出てきました🌷
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最後に感想を書いてもらうと
「大切な命。自分も命。命は世界にたった一つしかない大切なもの。他の人や家族や友達も、命があるから今そこにいる」
「自分も大事。ちがう人も大事。自分も大事にしてほしい。みんな大事にしてあげたい。家族も大事にしてあげたい。学校の友達も、おばあちゃんおじいちゃんも大切にしたい。」
「大事は自分の中にもあって、人にも大事がある。世界に大事がある」
「生きるためには命を大事に」
「いろいろなことが大事だとわかった。大事じゃないやつと思ってたのも、今思ったら大事だと思った」
「命は一番大事」
「よく考えて よく説明をしてよくて、自分の命も 友だちの気持ちも、こんなに大切なのがわかった」
「命は大事だとわかった。心も大事だとわかった」
「体の傷がなおっても、心の傷が大きいと、自殺とかしてしまうかも。→命がなくなる。→命を大切にされていない」
「①ただ意地悪をしたいというのはダメ②家などで意地悪をされて発散するところがなくて、それが悪い行動に出る人も。どちらもダメ。でも②なら、同じ立場の時があるから、助けてあげないとダメ」
子ども一人ひとりが、その子なりに感じていることがあること、そして、それを共有することで、自分以外の考えや気づきにも触れられることで、何か感じられることもあったかなと思います🌈🌷
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「命は大事だよ」とただ受け身で教えられるのではなくて、自分の頭で考え・どうだろう?と想像し・自分なりの考えを話し・お互い聞き合いながら・色んな思考を巡らすことで、自分の中で「自発的に自分で熟考した実感のある考えだ」と、自分で感じられるようにもなってきます。
モヤモヤしたままのこともあるけれど、なんだかモヤモヤするという気持ちも、言葉にならないけど何かを感じてるということに気づくのもまた、自分の内面への大切な気づきの一歩なんですよね😌
それが、時間を経て、お家の会話の中でポツリと出てくることもあります。そんな時には、ぜひお家で親子哲学みたいにして対話してみてほしいと思います。
形のない「いのち」について話すのは、難しいテーマだったと思いますが、みんなそれぞれに じっくりよく考えようとしてくれていて、すごいなぁと思いました🌷
午前は最初にリトミックで、午後はレッスン後にリトミックスカーフで、盛り上がる子どもたち♪楽しい気持ちも感じられてよかった🌈🌱
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そもそも、子ども哲学って何?と思われてる方もおられると思うので、よくある質問をQ&Aでお答えします。
Q.子ども哲学って何するの?
A.ひとつの答えにならない 何気ない疑問などをテーマに、簡単なルールの中で、自分の考えを自由に話し、人の考えに耳を傾け、対話しながら、自分の思考を広げたり深めたりします🌈🌱
Q.哲学というと難しそうですが、我が子も参加できますか?話せなくても参加できますか?
A.お話を聞くことや話すことに興味があれば、誰でも参加可能です。本来の哲学や哲学者の考えについて学ぶのではなく、哲学的な問いをテーマについて、自分なりに考えたり、考えや思いを自分なりに表現したり、受け止め合ったりすることを目的としているので、じっくり聞くだけ・自分で考えるだけでも、むしろそちらの方を大切に考えています🌈🌱
Q.どんなテーマで話すのですか?
A.今までに子どもたちが選んだテーマは
・友達ってなに?
・ルールや決まりってなんであるの?
・可哀想ってどういうこと?
・感情があるのはどれ?
・どんなものでもお金で買える?
・消えてしまうのはどれ?
・一番大切なものは何?
・忘れられるものって何?
・自分て何?
・心ってどこにあるの?
・生きてるってどういうこと?
・良いこと悪いことって何?
・優しいってどういうこと?
・変わることができるものは何?
・じっくり考えるって大事なこと?
・一番幸せにしてくれるものは何?
などなど…
子どもたちの意見を聞いて決める時が多いのですが、意外にこれがいいんだ!とびっくりするようなテーマを選びます🌈🌱
Q.子ども哲学の目的は何ですか?
irodori.musicaの「子ども哲学」としては
一人ひとり参加の仕方は違っていいと思っています。とにかく聞いているというのも、言葉にならないけれど考えてみたというのも、全て自分の自発的な意志と選択です。話せた方がいいということでも、上手に言えたらいいということでもありません。
みんなと対話を進める中で、自分の考えや思いをじっくり考える力・自分を表現する力、そして何より、人の考えに耳を傾ける力・違いを受け止める力・目の前にない事柄を想像する力 などを育むことを目的としています🌈🌱
その他、ご質問などありましたらお問合せください💌
次回は、9/24(土)(仮)を予定しています😌💕