三之瀬御本陣芸術文化館で鑑賞後、蘭島閣美術館に移動。


 

こちらは1階の展示室の撮影は不可だが、2階はOKとなっている。
彼は写真撮影もこなしていたようで、蛇腹のある2台のカメラも展示してある。これは私には使えないな。

彼の絵に写真的な構成を感じるのはこの辺から来ているのか。

 


水墨画も描いていたということで、屏風に描かれた水墨画があったが、勢いをもって構成している。細かさが欲しいと感じるところもあるが、対象の芯を捉えているからこの大きさで描けるのだろうな。

窮屈に感じるので、出来れば作品と距離が取れる展示室の方が良かったな。

 


ちょっと意外だったのは能にも関心があったようで、舞の様子をデッサンしているが、動きのあるものをその場で描くのはかなり技量が必要である。写真ならばスローシャッターで動きを感じさせる手法もあるが難易度は高い。

 


絵として仕上げている作品もあり、風景画とは違う魅力があるが、背景から感じる黒の力は共通しているように思う。

今まであまり好きではなかった画家であるが、改めて見直してみると魅力的な画家で、独特の雰囲気を持っていてカッコイイと感じる。好き嫌いではなく、まんべんなく様々なジャンルを観るべきなのだろうな。意外と面白いと感じる作品に出会えることもある。