2ヶ月ほど、うちの部署で預かっていた新人さんが辞めました。
新人とはいっても、営業で1年やってうつとなり休職し、再度頑張りますということで、(引き受けるところがなくて^^)うちの部署に来ました。
1年前ならともかく、すでに人員補充したため事務所にその新人さん専用の席がなく、共用で使っている席しか空いておらず、明らかに邪魔者扱いの雰囲気。
別棟なら机が空いているものの、孤立するのでそれも邪魔者扱い。
正式な所属ではなく、お試し期間的な感じで、中途半端な立場であり、うつの人には良い環境ではありませんでした。
何か任せられる仕事はないかと、いくつか素人がやっても問題ないものを任せましたが、必要な資格がないので、私がついていないといけない場面も多く、仕事を用意するために私の仕事が増えるあまり良くない状態でした。
やること自体は多いのですが、資格や技術がないと難しいことが多く、私の後継者ということであれば一から技術を教えますが、病気のこともあり、中途半端な立場なので私も具体的な技術を教えるには躊躇していました。教えるのは時間・コストが掛かりますからね。
仕事のセンスというか、勘というか、「普通はああ動くよな」と我々が思うことができないようで、この仕事は向いていないなと思うところもありました。
でも、何も出来ないかと言えばそうではなく、一部の仕事では役に立ってくれており、その部分では助かっていました。
ただ、一度教えたことを忘れていたり、指示した通りにしていなかったりがあり、少々苛立ちを覚えることもあり、居づらいと思う雰囲気が増したのかもしれません。
本人と仕事の相性もありますが、上司たる私の指導不足の面もあるのでしょう。人を教えるのは難しいですね。病気があるということで、別のスキルも必要だったのでしょう。
私とて最初の頃はお荷物的存在でしたが(多くの人がそうですが)、長くやっていればサマになるものです。辛抱して技術を習得するか、相性の良さそうな仕事を探すか、どういった仕事に就くかはその人の考え次第。
古い人間からすると、継続的にコツコツやっていればそれなりに出来るようになるのでそちらを勧めたいですが、世の中の変化が早過ぎるので、それに柔軟に合わすのも手です。
何とはなしに会社に入ればそれなりに生きられた時代は終わりを迎えていて、ベテランになっている私もボーっとしていてはダメな時代です。
彼には仕事のスキルの前に、生きていくための力をつけて欲しかったのですが、こういう抽象的な物言いでは伝わりませんね。彼に合った仕事を見つけて欲しいです。