27.14%

さて、何の数字でしょうか? って、題名を書いていますからすぐお分かりですね。
11月6日に行われた広島県知事選の投票率です。知事選ではワースト2位という不名誉な記録です。

現職が予想通り当選しましたが、今回の知事選も明確な争点もなく、現職の多選(4期目)が多少問題視されたものの、選挙自体に盛り上がりはありませんでした。
現職への批判票を入れようにも(共産党支持者の方ごめんなさい)、対立候補が共産党では票はあまり入らないでしょう。

諦めというか、無関心が顕著だった今回の知事選。前回は30%(泣)ほどだったので更に悪化しています。
広島県という中国地方の中核を自負する県の知事が、有権者の5分の1ほどの信任しか得られていないというのは恥ずかしいことだと思います。
先の衆議院議員選挙のような、自分の1票が政治を左右するようなドキドキ感がなかったので投票しなかったという声もあったようですが、やはり、選挙に行って、より自分の考えに近い候補に投票すべきだと思います。


一転、投票率が51.74%となった呉市長選。
「継続」か「改革」かという明確な争点があり、投票結果を見ると分かるとおり、かなりの接戦でした。
結果は新人の小村和年氏が5000票差という僅差で新市長になりました。

現職は、自民・公明、合併した元町長のすべての推薦を受けて幅広い組織票を持っていました。
しかし、多選への批判票と、改革を願う市民の意思の現れか、現職の組織票をわずかではあるが上回る結果となりました。
また、前回候補を立てた共産党が、今回は候補を立てなかったため、共産党や現職への批判票が小村氏に一本化しただろうことも大きかったのだと思います。

やはり、有力な対抗候補が出ることで、現在の問題点・これからの政策などが明確化され、「選びたい」という意識が出るのでしょう。
投票に行くのは義務だという意識をひとりひとりが持つことも大事ですが、「選びたい」と思うよう選挙を盛り上げることも必要なのでしょうね。

小村氏は原則2期8年という期限をもうけ、公約に掲げた政治・財政・教育改革を行うといいます。
道のりは容易ではないことは想像に難くありませんが、是非頑張ってもらいたいと思います。

なお、激戦となった呉市長選が一緒でなければ、県知事選の投票率はワースト1位になった可能性が高いと思われます。広島県民よ、考え直しませんか?