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8月の上旬、連日の猛暑で山に登る気が失せていたので、湿原を散策することにした。

湿原には多くの花が見られるが、多くは草むらの中に隠れているので、コオニユリやコバギボウシのような、少し大きな花でないと見つけ難いものである。だが、それを探して見つけるのもおもしろいものであり、木道から目を凝らしながら歩いてゆく。
すると緑に覆われた湿原の中に白い小さな花を見つけることが出来る。それが今回紹介するサギソウである。

サギソウの名は比較的有名なので、私のように山や湿原を歩いている人以外でもよく知られていると思うラン科の花である。
シラサギが翼を広げて飛んでいるかのように見える美しい花の形をしており、見つけると嬉しい花のひとつだ。その優美な純白の花が映え、湿原を飛び交う鳥のように思える。小さな花なので、カメラのファインダーを覗いたらということになろうか(^^;

しかし、この美しい姿が災いし、山野草愛好家や彼らを商売相手とする業者による盗掘が横行するという状態を招き、絶滅が心配される花になってしまった。
一般に出回っているサギソウを見かけることがあるが、盗掘にしては物量が多すぎるので、園芸用に品種改良されたのではないかと思うのだが、ご存知の方は教えていただきたい。園芸品種が出回って、野生のサギソウを盗掘する人間が減れば良いと思う。