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「林床の野菊」-ミヤマヨメナ

若葉が深みを増す頃、木漏れ日の差す林床で、小さな白いお花畑に出会う。
どこにでもある野菊のたぐいだ。
派手ではないし、特徴的でもない。街で見られる野菊とたいして変わらないし、珍しくはない。

だが何故だろうか、心落ちつく。

美しい花はたくさんある。
街は鮮やかな花々で飾られ、強い日の光を受けてより華やかさを増す。
赤、青、黄、紫...色とりどりに。
庭の芍薬は、大きく豪華な桃色の花をつけ、重そうに頭を傾ける。

しかし何故だろうか、ありきたりの野菊に心洗われる。

ほの暗い林に差し込む光が、やわらかく林床を照らす。

ひそやかに咲く野菊よ。うつろふ人の世に、なれ永遠であれ。



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柄になく、ちょっと詩的に書いてみましたが、いかがでしょうか?(^^;)
この野菊はミヤマヨメナといい、今の時期に林床で見られます。
この手の花は類似したものが多いので見分け難いのですが、この時期に見られるのはミヤマヨメナだけですから、開花時期で見分けられます。