山で道に迷わない為に(6)-周知

プランニングはOK、持っていくものも準備できた、これで明日山登りにいける....

 のですが、ひとつ足りないことがあります。さて、何でしょう?


それは、「家族に行き先を教える」ことです。

私もそうだったので大きな顔できませんが(笑)、家族にどこの山に行くか言わないで出発する人が意外と多いのです。
遭難しなければ問題ないのですが、万が一の出来事が起こった場合、家族は捜索をお願いしようにも、どこに行ったのか分からなければ手のうちようがありません。

ベストは登山計画書を作成して家族に説明し、その控えを家に置いておくことですが、ここまでする人は少ないでしょう。最低限どの山にどの登山口から登ってどこに下りるかを伝えましょう。
独り暮らしの方は、友人や近所の人などに知らせるとともに、登山計画書の控えを分かりやすいところに置いておきましょう。

山岳会、山登りの会、ハイキングクラブなどに所属する人は、会の会長や役員に(個人の山行についても)計画書の提出を義務付けられているところがあります。

つまり...
○早い段階で捜索できれば生還の可能性が高まる  ということです。

こうやって事前の備えをしていると、例え遭難しても、早いうちに助けが来ることを確信できて精神的に楽になります。また、計画書を作るということは(下調べが必要ですから)道迷いの防止にも役立ちます。

事前準備は万全でしょうか?次回から実践編です。