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四万十川の遊覧船を下船して津賀というところにある「新玉様のモミ」を見に行く。
新玉様は、「あらたまさま」と読み、日本一のモミとのこと。

調べても場所がはっきりしないが、いつも巨樹めぐりをしているのでそういうことはザラであり、行けば何とかなる(地元の人に訊けば分かる)ということで、四万十川の本流から離れて狭い道に入った。
津賀という集落に入ると、橋の所に案内があり、500m先ということなので案内に従って進む。

しかし、雨が強いこともあって視界が悪くよく分からない。地元に人に訊こうにもこの雨では外にいる人はいない。ということでいろいろ迷ったが、山のほうに巨樹特有の樹形が目に入ったので、畑のそばを通り抜けて行ってみたらそれが日本一のモミだった。

樹齢300年、樹高27m、幹周り7.8m

モミの木というのはクリスマスツリーで有名だが、直立した樹形がオーソドックスで、スギのように樹高が高くなる樹種である。
しかし、このモミは根元付近から分岐し、台杉のような生命力溢れるモミの木だった。
大枝が折れた跡が見えるが、樹勢は旺盛のようで力強く圧倒される雰囲気を持っていた。

こんな大雨の中でなければ(次の予定がなければ)、ゆっくりとこのモミの巨樹と向き合いたいところだが、土砂降りに近い状態なので数枚写真を撮っただけでここを後にした。再び会える機会があれば晴れた日に訪れたいものだ。

なお、この木は日本一のモミであるにも係わらず、天然記念物の指定がされていない。