山で道に迷わない為に(5)-持っていくものについて 

山に持っていくものの続きです。

○「地図とコンパス」

山に登るのなら「地図とコンパス」は必携です。
ガイドブックの簡易地図でも良いし、5万分の一、2万5千分の一の地図でも結構です。
コンパス(方位磁石)は、ちゃんと北を指しているものならどんなコンパスでも構いません。
小学校の教材で貰った(今はどうかな?)おもちゃみたいなものでOKです。

実際持っていく人は多いのですが、使えない、使おうとしない人が多いのです。これについてはまた書きたいと思います。

○「腕時計」

現時刻の確認、登山計画との比較、参考タイムとの時間差の確認などに使います。
アナログ時計で方位を知る方法もありますが、曖昧なものなので、大まかな方位だけが分かります。
太陽が出ていなければ分かりませんし、こういう不確定なものに頼るよりコンパスを所持してください。
また、時間を見て暗くなりそうなら、引き返すなり、ショートカットするなりをする場合の判断に役立ちます。

○「ハンディGPS」

カーナビなどで利用されているGPSですが、手軽に持ち運びが出来るものがあります。それがハンディGPSで、緯度経度、方位と目標までの距離が分かります。
これさえ持っていれば現在地が分かると安心するかもしれませんが、「地図を持っていなければ無意味」です。
地図もないのに東経何度で北緯何度と表示を見ても意味ありません。地図とセットにしてこそ意味があります。
また、頭上が開いていないと衛星を捕捉できにくいので、深い森、谷筋ではうまく働きません。

○「携帯電話」

安易に救助を求める人が増えたという問題の要因にはなっていますが、救助を求めるために重要なツールというのには変わりありません。ただし、圏外になる場合が多いので万能ではありません。


他にはトイレットペーパー、ビニール袋、傷薬などいろいろありますが、登る回数を重ねるごとに必要なものを付け加えたり、逆に不要なものを減らして、出来るだけ”スマートに”リュックサックを担いで山登りを楽しんでください。