昨日のブログで、ニオイのことを書いたので、脳科学のお話も簡単に書いてみますね。
「人の脳は嗅覚に関わる部分が拡大することによって進化してきたのではないか」という内容の論文があるくらい、嗅覚は重要な感覚なんですよー。
ニオイが脳へ伝わる経路も独特で、五感のなかで嗅覚だけは、情報が直接、大脳辺縁系へ到達します。
他の感覚は大脳皮質から大脳辺縁系へ、という経路をたどります。
大脳辺縁系は学習・記憶、情動などの機能と密接に関連している部位です。
そして、ニオイの情報はさらに視床下部に伝えられます。視床下部は自律神経系や内分泌系を支配しているところです。
漢字が多くて嫌になりそうなので、難しい話はこの辺りでおしまい。笑
それでは気分を変えて、ニオイあるあるをいくつか挙げてみます。
1つ目!
焼肉屋さんの近くを通ったら、良〜いニオイがしてきて、よだれがジワっと出てきた。
こんなことありませんか?
これは反射です。
焼肉を食べた時の美味しかった記憶に、瞬時に反応している。
ねー、嗅覚って原始的・本能的な感じしますよね。
2つ目!
風邪をひいて鼻が詰まった時、ご飯の味があまり感じられなかった。
これも経験ありませんか?
嗅覚って、味覚へ与える影響がものすごく大きいんです。
3つ目!
昨日もお話しました。
あるニオイを嗅いだら、過去のことを思い出したり、懐かしい気持ちになったりする。
4つ目!
自分の好きなニオイを嗅ぐと、リラックスして思わず深呼吸しちゃう。
苦手なニオイを嗅ぐと、不快になって自然に体に力が入る。
ここに挙げた例だけでも、ニオイが私たちの体に与える影響ってとても大きい。
それと、もう1つ。
おもしろい嗅覚の特性があってね。
ニオイ刺激が10倍になっても、人が感じるニオイの強さは2倍くらいにしかならないんですって!
それに、同じニオイをずーっと嗅いでいると、感じなくなってくる。
それは、慣れもあるし、嗅覚が疲労するせいでもあるらしい。
そう思うと、自分の周りには心地よいニオイを。
体が心地よいと感じる自然のニオイを、まとっていたいなと思うなあ(*^^*)
そのためにも、自分の感覚を研ぎ澄ませておきたいですよね〜